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元禄2年6月8日、芭蕉は出羽の月山に
登った。その時、
《 雲の峰 いくつ崩れて 月の山 》
と名句を詠んだ。
日本古典文学の泰斗、武田友宏先生は、
「夏空にそびえる雲の峰が、夕べと
ともにいくつも崩れ、やがて三日月
の光の中に、月山が神々しく現れた」
と、解釈された。
私は少し違って、
「雲の峰が、いくつも崩れゆくように
はるばると長い道のりをへて、漸く
この神々しい霊山に辿り着いたよ」
と、俳聖の感慨を想った。
夏空に立ち上がる真白の雲を眺めながら
ある人は、空に散った若い兵士達の墓標
を思い、
ある人は、空に憧れ、宇宙を飛び、
ある人は、空の果ての異国を目指した。
夏は太陽のエネルギーが横溢する季節。
小さな文字と数字から目を上げて、雲と
お話をしてはどうだろうか?
私は、雲の向こうに浄土を見た。
〈観音の 如くに白し 雲の峰〉放浪子
季語・雲の峰(夏)
7月3日〔月〕晴れ 午後夕立つ
昨日買った葉鶏頭が
部屋にしっとりと収まって嬉しい。
昨日のブログにミスがあった。
蝉の初音の一文を入れ忘れた。
なんだか頭が冴えない。
いつもの事だけど。