みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

アポロ11号と夏の月

2017年07月20日 | 俳句日記

1969年の今日、7月20日午後4時17分
アームストロング船長とオルドリン飛行
士は「アポロ11号」で月面に降立った。
ジュール・ヴェルヌが夢想してから約百
年後の事である。

あれから既に半世紀が過ぎた。
アポロの8年後にジョージ・ルーカスが
SFX映画空前のヒット作「スターウオーズ」を世に出す。

アポロとこの映画で、もはや宇宙は空想
の世界ではなくなっていた。
我々団塊も生きている内に、宇宙で仕事
が出来ると思っていた。

芭蕉の句に、

《蛸壺や はかなき夢を 夏の月》

と言うものがある。

蛸壺は、蛸を捕獲する為の道具であるか
ら蛸の運命は推して知るべし。
芭蕉先生は、夏の月を仰ぎながら蛸の運
命を儚んでおられたのかもしれない。

また、中国の故事に「一壷天」と言うの
もある。
「邯鄲夢」とも「一炊の夢」とも言う。
終わってしまえば、総て壷の中の出来事
なのである。

壷は現世を象徴している。
「はかなき夢」はそれかも知れない。
今宵の月を仰ぎながら、間に合わなかっ
た事を嘆くよりも、壷が壊れないことを
祈りたいものだ。

〈天も地も 永遠に栄よ 夏の月〉放浪子
季語・夏の月(夏)

7月20日〔木〕晴れ
ようやく梅雨が明けた。
東北と同じ日だと言うのが奇しき縁、
福島の皆さん‼︎縁はまだ切れて無いよう
ですよ〜。
郡山は、今日が終業式だそうです。
子雀達が街に溢れかえりますね。
彼らが皆元気で始業式を迎えられるよう
見守りましょうね。