塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

東京の坂道巡り 鋭角に交わる坂道

2007-01-22 06:50:19 | 坂道
 枯れ果てた蔦の絡まる民家を越えれば、急斜面の坂と遭遇する。
「日無坂」と交わるこの坂道が「富士見坂」である。
富士見坂は、車も通行する一通の登り坂道で、登り切った先が
目白通りの高田1丁目交差点だ。
 この富士見坂は、豊島区高田1丁目と文京区目白台1丁目の
区界に沿って通っており、目白台地の急斜面を形作っているのが
一目でわかる。
 明治100年を記念して「富士見坂」と改名されている。
確かにこの場所から霊峰、富士山がよく眺められたことだろう。
今では、新宿副都心の高層ビル群が目の当たりに出来る。
 この2つの坂道が鋭角に交わるのも、坂道だから見栄えがいい。
心躍るような印象の残る坂道の一つに加えたい。
陽の落ちる時間帯に伺っても、きっと感動するだろう。

東京の坂道巡り 目白台周辺を攻める

2007-01-22 06:46:57 | 坂道
 以前から是非とも訊ねてみたい坂道があった。
早稲田や目白から直ぐの処にあるものの、なかなか足を向けなかった。
1月14日、少し遅い朝、高田馬場からぶらぶら歩いて訊ねてみた。
 神田川沿いに早稲田方面を目指す。高戸橋の交差点で都電荒川線を
越え、冬の桜並木をそぞろ歩く。面影橋を越えて少し行くと、
左に折れ、細い路地のような通りを目白台地の頂を目指し、
登りにかかる。
 ここから先は、車も通れない。なかなか急な勾配が迎えてくれる。
少し進むと、登り通路の真ん中に手すりが設置されている。
ご老人たちは、この手すりに幾度となく助けられていることだろう。
 左側に寒椿がポツポツと花をほころばせている。
ムム、枯れ果てた蔦の絡まる民家が目に飛び込んできた。
暑い夏の盛りに伺っていたなら、それこそ緑の小山がそそり立つように
見えるのではないだろうか。なるほど、今度は夏に訪れよう。
 さて、この坂こそ「日無坂」である。別名を階段坂と呼ばれ、
江戸の頃よりあると伝えられている。うねるように登る狭い坂である。
ところが、この坂を上りきれば、ご褒美が待っている。