R.I.P.酒井くにお師匠

兄弟漫才の「酒井くにお・とおる」のお兄さんのくにおさんが亡くなったという。そういえば、お正月のNHK「初笑い東西寄席」にも最近出てなかったなぁ。



このコンビ、とおるさんの脱力したボヤキボケにくにおさんがパシッとツッコミを入れるというスタイル。
パニクッたくにおさんが「とーーるちゃん!!」と絶叫したり、「ここで笑わんかったら、もう笑うトコ無いよ」という自虐セリフが定番で、僕は大好きだった。東北の出身で関西弁じゃないんだけど、関西に何の違和感もなく溶け込んでたな。

1990年代に同窓会や仕事で関西に何度も行き、そのたびにミナミの松竹の演芸場「浪花座」によく通ったものだ。
その頃の松竹の人気芸人と言えば「正司敏江・玲児」「レツゴー三匹」「横山ホットブラザーズ」「横山たかし・ひろし」「ちゃっきり娘」「寛太・寛大」そしてこの「くにお・とおる」らが第一線で活躍。これでもう、この全組が存続しなくなってしまってさびしいな。「海原はるか・かなた」師匠がこの時代の空気を持った最後の漫才コンビになるのだろうか。
とにかく残念。ご冥福をお祈りします。
残されたとおるさんには、まだまだ今後もボヤキ芸をやり続けてほしいです。