水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

再生可能なエネルギーに係る記載(その27:世界の再生エネなど電力設備の普及実態の整理)

2014-02-10 | 再生可能エネルギー・省エネ関連

'14-02-09投稿、追加・修正

 今世紀末にもエネルギー資源がの枯渇もしくは価格高騰することに備えて、世界各国は国情に応じて、半世紀前から再生可能なエネルギー(再生エネ)の開発、量産化を志向していますが、わが国の再生エネ普及の立ち遅れに対する巻き返しを期待しています。 

 別報わが国の再生エネなど電力設備を普及情報の整理して比較の紹介(中間経過)から、明らかなように、オイルショック以後、サンシャイン計画など自然エネへの取り組みは半世紀前から掛け声だけは高かったが、結果的には一向に進展していません。

第211-3-1】一次エネルギー国内供給の推移

(クリック→拡大)
引用:
「経産省」エネルギー白書
http://www.enecho.meti.go.jp/topics/hakusho/index.htm

2011年までの統計

 既報でも記載しましたが、誤解、妄想?杞憂かもしれませんことを
予め断っておきます。

 個人的には、石油の次にエネルギー資源の枯渇、高騰する可能性のあるウランを利用した原発ですが、その安全とは想えない核燃料サイクル化の可能性を信じた結果、再生エネ、自然エネの進展に対して真摯に取り組んでこなかったためと想われます。加えて、この立ち遅れはバブル期の円高で石油などで化石燃料を比較的安価に手に入れられたことも要因のひとつであったか?と想われます。 

参考関連投稿
自民会合で専門家は核のゴミ、国内処分可能というが、安全な核燃料サイクルによる再利用は不可能か?の引例核燃料サイクルって何?http://www.geocities.jp/tobosaku/kouza/cycle.html

 世界各国の自然エネ、再生エネなどの普及(発電能力)、依存(消費電力量)最近の進展をみれば、ウランなどエネルギー資源に替わる発電は最近の情報から、国民総意を結集して政治に反映すれば、政策で可能なことは明らかと思われます。
 
加えて、欧州における再生エネの進展が著しい要因として、
欧州の送電網はつながっているため電気は流入出し、その時々の需要と供給によって互いに調整しあうことができることが計画的に再生エネ化を可能にしていると思われます。

 さらに、わが国の送電網は50ヘルツ/60ヘルツに分かれているために、ますます、調整し難いこともあったのだろうか?とも思われます。

参考関連投稿:
驚愕!ドイツの脱原発を笑ったフランスがドイツから自然エネルギー輸入という。 
(2014-02-05) 

驚異的!スペインの風力発電パワーが原発を超えたという。
(2014-01-28)
 

ポストさんてん日記 [ 2014/01/16 (木) ]1)
http://icchou20.blog94.fc2.com/blog-entry-413.html
【基礎資料】日本のエネルギーや発電などの図表集、データベース
(3) 各国 発電比率 によれば、

(クリック→拡大)

出典:「経産省」エネルギー白書
エネルギー白書のデータは2年位過去なのが難点ですという。


この統計年度は2010年でやはり比較しずらいですが、このグラフをクリック拡大して診ると、電気エネルギーの消費実態がわかります。橙色その他が再生エネ?と思われますが、前記の一次エネルギー国内供給の推移から、わが国の再生エネが数%から殆ど進展していないことがわかります。
 紫色が水力ですが、自然エネということを考慮すれば、際立って立ち遅れているようには思えませんが、欧州諸国イタリア、ドイツの再生エネが進展していることがわかります。

 前述のドイツ、スペインサハラ砂漠の2%で世界の電力をまかなう高効率太陽光発電を提案しているスイス太陽熱温水器の普及率の高さが進展している中国低コストな有機太陽電池の大型化に成功した豪州などの再生エネ消費電力の近況がどのようになっているのか?今後、注目して調べたいと思っています。

 特に、サハラ砂漠の計画がもし成功すれば、世界の電力需要を満たすことができるという(送電の問題は別の話だが)。もちろん、このシステムは砂漠に限らず、世界のどの場所でも使える。熱を利用できるため、応用例が広いという。欧州など周辺諸国は送電網によって恩恵を受けるだろうか?と妄想しています。

  本題に入る前に、独断、誤解かもしれませんが、予め断っておきます。

 出典によって普及率もしくは依存率の表示単位、統計年度が異なり、全体発電量との比較をしにくいですが、主要諸外国の近況を調べてを比較しました。

 今回も既報と同様に
消費電力量(KWh)を100万キロワットの発電所として何基分
として
引用データを換算して概略的に比較し易い?ように
個人的なメモとして整理しました。
中間経過 別途修正・追加予定)

 *文末に参考情報(1)~11))を付記しました。

<前提>

全世界で使用している電力は年間18兆kWh。
100万キロワットの発電所にして2000基分 (参考情報2))

各国の全消費電力
100万キロワットの発電所として、
米国;4,401,698GWh(㌐ワット時)≒44,000億kWh
(参考情報3)2008年)
      43,544億kWh(参考情報1)2010年)
      約466

中国;2010年度4兆1413億kWh=41,413億kWh(参考情報9))
      42,466億kWh(参考情報1)2010年)
     約440

日本;1,083,142GWh≒10,000億kWh前後で推移

    約106基(参考情報3)2008年)
    
ドイツ;5960億kWh(参考情報4)2013年)
    6,221億kWh(参考情報1)2010年)
    約66

フランス;原発4,543億kWh(EDF)÷0.8(80%)≒5678億kWh
     (参考情報6)2012年)
     5,643億kWh(参考情報1)2010年)
       約60

スペイン;風力発電2万2796メガワット≒2300億kWhが全体の21.1%
    約100基?(参考情報7)、8) 2013年)ですが、少し多い?
       287,088GWh(2008年度 参考情報10)
)≒2,900億kWh
       約31基 
イギリス;5,000億kWh(参考情報12)~2001年)で推移
      3,780億kWh(参考情報1)2010年)
       約40

イタリア:2,988億kWh(参考情報1)2010年)
      約32

豪州       (別途追加)
スイス      (別途追加)

世界の消費電力量の整理 (基 as100万キロワット) 
    (中間経過)

     全発電量 再生エネ(太陽光  風力 その他)  水力 原子力 火力                 
                                                                              bal.
ドイツ  63     15   (別途追加)         1.4     9     37.6
             

スペイン31    11.4            
           2.3     7    10.3     
フランス 60     2.4                   6.6  
  45   8.4          
中国  440         9                     79       9      342
米国  466        30                           37   90   309

日本  106       4.2        2>  2>  1>             9      2    90.8

イギリス     (別途追加)  
                                                        
豪州       (別途追加)
イタリア     (別途追加)
スイス      (別途追加)

                                       

参考文献:
1)ポストさんてん日記 [ 2014/01/16 (木) ]

http://icchou20.blog94.fc2.com/blog-entry-413.html
【基礎資料】日本のエネルギーや発電などの図表集、データベース
(3) 各国 発電比率2010年出典:「経産省」エネルギー白書

エネルギー白書のデータは2年位過去なのが難点ですという。

2)プロダクトサービス
特集:環境に優しいエネルギー技術
全世界で使用している電力は年間18兆kWhは
100万キロワットの発電所にして2000基分という。

3)ウィキペディア
各国の電力消費
http://ja.wikipedia.org/wiki/
%E6%B6%88%E8%B2%BB%E9%9B%BB%E5%8A%9B

2008年には日本では1,083,142GWh(㌐ワット時)の電力が消費された。これは世界で3番目の消費量であり、全世界消費量の5.3%であった。最大の電力消費国はアメリカで4,401,698GWhで全世界の22%、次が中国の3,444,108GWh(17%対世界)。

4)ドレスデンファイル
http://www3.ocn.ne.jp/~elbe/kiso/atomdata01.html
再生可能エネルギーの時代へを目ざすドイツでは発電に占める再生可能エネルギーの割合が着実に増加し、2013年には23%を超えた。これに対して原子力の割合は15%あまりにまでに低下した。
2013年の国内の総発電量は前年をわずかに下まわったが、輸出が増加し、電力総消費量は5,960億kWhで、前年比1.8%の減少となった。

5)オルタナ
ドイツ太陽光パネル新設が過去最高、原発23基分に

http://www.alterna.co.jp/10356

6)海外電力調査会
http://www.jepic.or.jp/data/ele/ele_03.html
フランスは日本同様、1970年代の石油危機を契機として原子力発電の大規模開発にまい進した。その結果、2013年現在、58基6,300万kWの原子力発電設備を運転しており、発電電力量の75%を占めるに至っている。
再エネ導入目標:2020年までに最終エネルギー消費量の23%に引き上げ

前述のように、フランスは近年、発電では原子力に加えて再エネ開発にも積極的に取り組んでいる。2012年現在、水力2,539万kWのほか、その他の再エネ電源は風力745万kW、太陽光352万kW、その他139万kW合計1,236kWに達している。水力と合わせると3,775万kWと、フランスの総発電設備の30%にもなる。

 

発電事業者にはEDFのほか、CNR(仏GDFスエズ社系)、SNET(ドイツE.ON社系)などが存在するが、依然としてEDFが国内発電電力量の約80%を占めている。

 

EDFは2012年末時点で国内発電設備9,787万kW(水力2,001万kW、火力1,473万kW、原子力6,313万kW)を所有し、2012年のEDFの国内発電電力量は4,543億kWh(水力345億kWh、火力149億kWh、原子力4,049億kWh)となっている。

7)Latest Stories
原発を超えたスペインの風力発電パワー
Spain, Powered by the Wind
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2014/01/post-3165.php
風力発電が電力供給源のトップになったことが送電企業の報告書で分かった。全発電量の21・1%を占め、原子力発電の21%をわずかに上回る。これに石炭火力発電、水力発電が続く。

 国際業界団体「世界風力エネルギー会議」の報告書によれば、12年の風力発電の総設備容量の1位は中国で7万5564メガワット。6万メガワットのアメリカ、3万1332メガワットのドイツに続いて、スペインは2万2796メガワットと4位だ。以下、インド、イギリス、イタリア、フランス、カナダ、ポルトガルが上位10カ国に入る。

8)FORUM ETT
暮らしの中のエネルギー 2012-2013年版
http://www.ett.gr.jp/books/kurashi/kurashi2013.pdf
 世界の風力発電導入量(出力)
2011年末
世界計23,702万キロワット

中国26%アメリカ20%ドイツ12%スペイン9%インド7%、イタリア3%フランス3%イギリス3%、カナダ2%、ポルトガル2%、ポルトガル2%、デンマーク2%、
スウェーデン1%、日本1%、その他10% 

9)中国のエネルギー事情
http://www2.rikkyo.ac.jp/web/taki/contents/2012/20121029a.pdf
2010
、中国の人口は13.4億人になったが、発電設備容量は建国時の約510倍の9億6219万kW になり、発電量は約970倍の4兆1413億kWh(消費電力4兆1923億kWh)

10)日本風力発電協会
http://jwpa.jp/pdf/50-05spain090130.pdf
2008年度 スペインの年間総発電電力量のグラフから287,088GWhとのこと。

11)資源エネルギー庁
http://www.enecho.meti.go.jp/topics/hakusho/2005/html/17022310.html
第2部 エネルギー動向
【第223-1-6】主要国の各電源シェアと発電電力量の推移
イギリスは約5000億KWhで推移


12)海外電力調査会
イギリス
http://www.jepic.or.jp/data/ele/ele_05.html

 2009年のEU再エネ利用促進指令は、加盟国に対し、2020年までに最終エネルギー消費量に占める再エネ比率を加盟国平均で20%、英国に対しては15%に引き上げることを義務付けている。英国がEUへ提出した国家行動計画(NREAP)では、この15%目標(電力量換算で年間約2,400億kWh)の約半分を電力部門、残りを熱供給部門と輸送部門で達成するとしており、達成には電力部門で4,000万kW以上の再エネ電源の導入が必要となる。その再エネ電源開発の中心となるのが風力とバイオマスである。中でも洋上風力については大きな期待が寄せられており、2010年1月には、3,300万kW分の洋上風力サイトが競争入札によって風力開発事業者に割り当てられた。


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