「卵を買いに」 小川 糸著 幻冬舎文庫
これは一年間の日記をエッセイ風にまとめたもの。
ご主人のことを(ペンギン)愛犬のことを(ゆりね)と呼んでいる。
勿論1冊の本になるのだから、読者のことも考えるのか、
クスッと笑えるユーモアがたっぷり。
就寝までの30分ほど読むのにはもってこいの一冊である。
記すべきは今、ロシアとウクライナとの戦禍まっただ中だが、
そのウクライナに近いラトビアへ取材のため、
行ったことが細かく記されていて興味深かった。
ラトビアの第2次世界大戦下、ロシア占領下での迫害
森と湖の多い小さな国、ラトビアは如何に美しいか、
歌と踊りと民族衣装と黒パンと代々受けつながれる編み物のミトンなど。
私も長い間日記をつけているが、最近は予定と結果に終わることが多い。
文章に綴ることが面倒になってしまったが、この本はエッセイなので
何処で読むのを止めてもかまわない気軽さがよい。
しばらくはベッドの側に置いて余韻を楽しむ。
