夕庵にて

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ときどき写真と短歌を

蝉の衣 (せみのきぬ)

2019年07月30日 | 短歌

雨上がり軽やかなりし蝉の衣樹につかまりて魂(たま)あるごとし teto

蝉の一生ほど刺激的なことはない。幼虫は土の中で樹の養分を吸って成長する。その間なんと6~7年間。時期が来れば穴から出て初めて当たった樹にしがみついて、羽化をする。蝉の一生をはかないとみるか、あっぱれとみるか、子孫を残すという大きな仕事をなし終え満足した姿は、腹を見せ空を見る最後の姿にあらわれている。どんな思いでこの夏空を最後に見たのだろうか・・・・たった10日間ほどの短い一生であるともいわれている。朝からいつものように大合唱が聞こえている。

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