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懐かしの坂

2017年10月01日 09時17分05秒 | 時事

坂の街は、日本各地に沢山あるが、ふるさとである長崎には

情緒溢れる坂、路地があります。

 

長崎は古くは徳川幕府の天領であり、鎖国時代に海外へ開いていた

狭い窓口の一つ。

ポルトガル、中国から海外の文化、情報、商品が入りその歴史から

異国情緒に溢れる街である。

少年時代にこの場所で過ごしたせいか、商店街のような街の華やかさは

無いが、四季と呼応する長崎の景観は、人工的な華やかさを遥かに凌駕する。


この異国情緒は、景観だけでなく文化としても色濃く残っている。

正月は、本来の日本の正月という姿と中華街では、爆竹を鳴らす

ような派手なものが混在する。

お盆は、賑やかな霊流しが、今も文化として長崎の風物として

根付いている。

霊流船は、その家庭毎で大小、特徴があり、市中を親類縁者と

故人を思いながら船を流す。沢山の花火、爆竹をならしながら

進める様は長崎の印象深い風物詩である。


そして、10月には長崎くんちが異国情緒の気運を、最高に高める。

毎年変わる出し物。蛇踊り、コッツコデショ、逆釶等々。

諏訪神社で演舞を行った後、市中を周りながら演じる。

この出し物は、中世ヨーロッパ、清国時代の当時の様相を思わせる。

この色とりどりの文化の香りが住んでいると染み渡る。

 

そんな情緒が市内中に漂っている。写真の坂は幼いころに

住んでいた南山手のどんどん坂。子供の頃は、坂の名前など

なかったのではと思う。

この坂を登り上がったともろに県道があり、ここも40年位前は

石畳の道であった。

この道からは、長崎港が一望できグラバー園等とは別に綺麗な

景観を堪能できた。


湾内の船がゆっくりと行き交う光景は、そこからずっと見てても

飽きることがなくYoutube のように動画イメージで脳裏に残っている。

時には、100万トンタンカーが造船所から出てきて、湾内で前後

を連結する様は、圧巻の光景であった。

坂の界隈は、隣にカトリック系の幼稚園があり、この建物が西洋風

で敷地内にステンドグラスが張ってある教会があった。

坂の中腹から長崎港に向かって左側は、明治初期の西洋館が一般住宅

として立ち並んでた。恐らく今もそうで、そうあってほしいと思う。

グラバー園に飾られている西洋館と同じような外観で、この風景が

夕暮れ時には映えて私の中の、長崎の情景の一つになっている。

友人が住んでいたので、良く遊びに行ったが、庭に西洋芝が

生え室内はいくつも部屋があり天井が高い、当時の日本住宅では

見ることのない室内が印象深く残っている。


この坂は、急坂で小曽根町から登ると、子供ながら登る道々が

遊び場になっていた。

友達と悪ふざけしながら、坂を登り疲れると坂に座り込み海側を

見ると、ゆっくりと船が行き交う。こんな光景のなか幼少期の経験は、

貴重なもので他では得ることができない経験である。


過日、NHKの番組でこの坂が残っていることを知ると同時に

懐かしい郷愁と当時の風景が甦り大切にしていきたいものだと

感慨深い思いに浸った。


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