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企業はIT力を失った!―日本の競争力をワークフローで取り戻せ を読んだ

2009年04月14日 23時38分36秒 | 読書評
企業はIT力を失った!―日本の競争力をワークフローで取り戻せ (ソリューションIT新書)

リックテレコム

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企業はIT力を失った!―日本の競争力をワークフローで取り戻せを読んだ。

ワークフロープロダクト イントラマートの解説本である。
ワークフローの基礎知識、オープンソースでできたWFパッケージの仕組み、
JAVAを技術要素とするプロダクトの構成とJAVA開発環境の基礎知識が簡潔
に書かれていてイメージを作るには、読みやすい専門書だと思う。

ページ数も130ページほどしかなく1日で読める量の割りには、ワークフロー
の導入の為の勘所、SAP連携、フロント機能の提供等について技術を知らない
人が読んでも簡単で理解しやすいと思う。

技術者が読むとレベル的に基礎的な技術内容であるので、当然という風に
思う方もいるだろうが、開発会社の営業が読むには、ちょうど良いレベル
であった。JAVA開発環境等の基本的事項の整理には良いのではないかと思う。

峠 (下巻) を読んだ。

2009年04月14日 23時14分24秒 | 読書評
峠 (下巻) (新潮文庫)
司馬 遼太郎
新潮社

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峠 (下巻) を読んだ。

上、中、下と読み進め、いよいよことの結末が描かれた巻を手にした。

小藩の長岡藩が官軍と戦いに挑むのか、それとも継之助の交渉力で戦争回避
となるか、事の分かれ目であるが、継之助の交渉術と願いも適わず、戦いへと
埋没していく。

7万石の小藩でありながら、最新の銃器を準備し最悪のケースに備え、方や
小藩でありながらも、直参の譜代ということで、旧幕体制にその威信をかけよう
とする藩論を再考するよう内部をまとめ上げていく重み。その行く末に思いを
馳せ、長岡の民と藩を中立国へもって行きたかった継之助のみが知る強い思い
は、願いが叶うことなく、その意思と反する展開へとなっていく。

奥羽列藩同盟に同盟するよう会津藩、仙台藩からの要請に回答をせずなんとか
守り続けてきた努力も、会津藩と官軍の交戦のなかでばら撒かれた長岡藩の
藩旗がもとになり、長岡藩の交渉のすべが途絶える。

自藩や河合のみでなんとかできる状況がなくなり、外界からの力で予期しない
方向へ事が進む。その中での最悪の決断をせざるを得ない状況。現代社会にも
当てはまるところが多々ある。そういう面を考えると河合という家老の事の
判断への思いや心理状況の描写が生々しく、問題解決の為の奔走の仕方など
は、小説でありながらも頭の下がる思いである。

時代小説は、いくつか読んだがその中で武将の英雄伝というものはいろいろあるが
中小企業の幹部的な主人公の葛藤を赤裸々に描いてあるだけ、身近に感じるところ
が多々ある。

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