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沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) を読んだ

2008年06月10日 23時52分54秒 | 読書評
沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)
山崎 豊子
新潮社

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沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) を読みました。

御巣鷹山の史上最大の民間機事故を切っ掛けに、半官半民の航空会社は、首相の
指示のもと、企業の体質を改革するため、民間企業から経営の王道を進む
国見会長を迎える。空の絶対安全、組織体の改善、不平等な人事、仕事内容
などを企業の体質改善と顧客からの信用回復に向けて改革を進める。

会長職に就任する国見会長と社員一同、意を一つにするよう会長みずからの
熱いメッセージで一時は、同調するものの、その改革推進がもたらす、各
組織、役職、組合からの不信感が、次の不正、不当な扱いが生まれ、なかなか
意識を共用できない現実。また20年の積年の各組織の対立が改革の推進に
ブレーキをかける。方や、大航空事故のあとの家族の思い出に耐え切れなく
なりつつある被害者。両者の間に挟まれ、調整には苦労しながらも総理からの
大きな期待のもと王道をもって企業統合と社会文化の見直しを図る。

それにしてもこの小説のなかに出てくる航空会社は、民間では考えられない
批評に狭い範囲で指揮陣礼を成り立たせていること事態、現実との乖離が
激しく、時代ならではで、国会議員などへ癒着とリベートのキックバックなどは
公務員の陰湿な面が正気の逸脱に思える。

周辺の不正事実、組合統合への社員の取り組の甘さが目立つような印象である。

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