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経営に終わりはない を読みました。

2007年07月13日 23時38分29秒 | 読書評
経営に終わりはない (文春文庫)
藤沢 武夫
文藝春秋

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経営に終わりはない を読みました。

ブックオフで中古本の中からたまたま在庫していたようで探しあてて105円シリーズで買いました。これは良い本です。ホンダ創設しメーカーへと本田 宗一郎ときづいていった藤沢 武夫氏により回顧録として記述されています。創設から企業としてある程度の規模になるまでの過程で起きた問題に対し、非常に前向きに事を捉え、自社の利益だけでなく、企業を構成する社員、部品会社、ユーザへの製品を購入してもらうための様々な知恵と決断がホンダの歴史とともに記述されています。その時、その時でその対処の方法は異なるのですが、一貫しているのが、買ってもらう人、売ってもらう人、作る人の長期的利益の実現する為に献身的に努力する姿勢、企業利益優先の為、近視眼的なものの見方をしない。あくまでも本田 宗一郎の技術と社員の努力を信用し、経営に反映するアクションが実歴として記してあるので、非常にインパクトがあり、気持ちに訴えるものがあります。ホンダは、世間で知られているとおり本田 宗一郎のカリスマ性にジョインできる面々で成長させた企業という認識でしたが藤沢 武夫氏の経営判断で企業としての地場を良い形で整えたのだということが解かります。この一貫した経営感覚とポリシーは、昭和戦後の混乱期を潜り抜けた強靭な意志と良い意味で企業にも人の血を通わすことのできた時期だったのかも知れません。ただ、一貫性をもった経営判断とそれを信じる社員という構図は現代の企業でも一番欠落している部分だと思うので余計にこの本の印象が深くなる。

いずれにしても社会人、営業で生業を立てているユーザには深く感動する内容だと思う。

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