目指せ華麗な七十代!

旧mandalaflowerからタイトルを替えました。今から始まる七十代をより華麗に生きる覚悟です。

晴天の霹靂

2019-09-21 | 日記

今朝小さいパンを焼きました。

ちょっと先の街に住む知人の家に寄ろうと思っていたのです。

 

今年の春先に夫婦二人で遊びに来た時、長く勤めた会社をクビになり、

ご主人は少し落ち込んでいて、みんなで慰めたものでした。

奥さんは根っからの楽天家であり、ご主人のことをとても大切に考える人ですので、

避難することなく現実を受け入れて新しい人生を構築しようと提言していました。

ご主人の落ち込みがあまりに激しいのでビックリしながらも、

この奥さんがついていれば間違い無いだろうと思っていたのです。

 

それから半年あまり、連絡の行き違いがあり会えずにおりました。

そのうちに一度訪ねていこうと思いながらも日常の些事にかまけてそれっきりになっていたのです。

今日は彼らの家の近くの産直でどうしても欲しいものがあったので久しぶりに出かけて行ったのです。

訪ねて行った時、お家は留守でしたが、玄関も、窓も開いていたので挨拶声をかけていると、ちょうど私の真後ろに軽トラを運転して彼女がやって来るところでした。

 

そう言えば春にあった時、軽トラを買った話をしていたのを思い出し、

ああ、これがその軽トラか、と結構新しいじゃん、などと思ったものです。

後ろからもう一台、軽バンがついていました。

知らない男性が乗っています。

 

何時もなら、あら◯子さんなどと明るい声で私の名前を呼ぶのに

その時は少し緊張した声で、私今からこの男性と話をしなきゃならないの、と

言うのです。

声が何時もと違うので何があったのだろうとちょっと不思議に思いました。

 

一緒に玄関に入ってパンを渡すと、返す言葉で

◯◯さん、なくなったのよ、と言いました。

は?

なくなった?

亡くなったの、と静かにそう言いました。

亡くなったって、一体どうして?

信じられない気持ちで尋ねると、

自殺したの、と淋しそうな声で応えるのです。

え?まさか。。。。。

それがあまりにも予想外のことだったので、俄かには信じられませんでした。

 自分の最愛の夫の自死をタンタンと人に伝える気丈な彼女の姿にもすこし驚きました。

聞けばそれは先々週の月曜日の出来事だったようです。

 

私たちが旅に出発した丁度その日でありました。 

千葉に甚大な被害をもたらしたあの台風が過ぎた後の暑い日でした。

強烈な夏の日差しを浴びながら、彼は自分の愛した畑の作物に別れを告げ、

その隅に立っている小さな道具小屋の中で自ら命を絶ちました。

なんという事でしょう。

私はその小屋をよく覚えています。

畑はとても豊かでした。

家人などは彼を自然農のベテランとしてとても尊敬していたものです。

一目見て作物が彼に愛されていることがわかりました。

 

自分で育てた小麦を食べる直前に石臼で挽くのを常として、

粉にしてからひと月も経った小麦粉なんぞ食べたくは無い、と言って居りました。

 

勝手に一人で死んじゃえば、その贅沢な暮らしを◯ちゃんが継続できなくなるかもしれないって、

 

少しは考えられなかったのでしょうか?

残念です。

 

とても残念です。

この半年、何度も二人のことを考えました。

でも連絡が出来ませんでした。

まさかこんなことになってしまうとは、、、、、

あの人がこんな結末を選ぼうとは誰に想像出来たでしょう。

 

晴天の霹靂とはこんなときにも使えるのでしょうか?

 私たちの無念も知らず、奥さんの悲しみもそのままに、

無情にもいってしまった◯◯さんに今は永遠のサヨウナラ。

サヨナラだけが人生だ、いつか誰かが言ったっけ。

 

 

 

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。初物は西を向いて食べる

2019-09-21 | 日記

雨降りで気温も低いです。

旅行中は前半はまだ夏の陽気、少し動けば汗だくでした。

後半から少し涼しくなったけど、まだ海水浴に行ってたっけ。

でも今は寒い。数日の違いでここまで季節が変わるのはやっぱり九月ですね。

 

暑さ寒さも彼岸まで、昔の人がいいました。

 

さてさて、昨日の栗拾いの件ですが、結果おばさん家の栗はまだでした。

 

おばさん家の少し手前の道筋に大きな栗が落ちていたのでそれを拾っ期待して行ったのです。

 

でもまだでした。

おばさんが

お茶でも飲んで行ってと言いましたが、断ると本当につまらなそうな顔をするので、

つい絆されてお茶を頂いた私です。

このあたりの人はお茶を出すときには食べきれないほどお茶菓子を出してくれます。

漬物類もでます。

野沢菜だったり、沢庵漬けだったり、

昨日は自分の畑で育てた玉ネギスライスと胡瓜パプリカのスライスも混ぜたのに、

青じそドレッシングをかけて出してくれました。

咄嗟にこんなものを出して来るなんて凄ワザです。

菓子鉢には溢れるほどお菓子が盛られています。

その上、いつでも食べられるように冷蔵庫に用意してある梨まで出てきました。

突然のお茶にこれだけのおもてなしが出来るって凄い事。じゃない。?

 

この辺りではこれが常識みたいですが、

 

我が家では真似ができません。

 

まあ、お茶を飲みに寄った人にはお茶だけが普通です。

お茶菓子を買っておくとつい食べてしまうから買わないようにしているのです。

たまにある時はだしますが。。。

 

 

だからおばさんが来てもお茶だけのことが多く、

内心でケチだと思われているかも知れません。

 

結局栗は道で拾った五、六個だけ、でも蒸して食べました。

 

 

大きくてとても美味しい栗でした。今年の初物。

 

西を向いていただきましたよ。

 

 

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