夜が来るといきなり一人の寂しさに襲われて、胸が苦しくなりました。
家人が突然入院したときのことです。
◯ちゃんは今頃どうしているでしょう。
考えただけで自分の思い出が蘇り切なくなりました。
部屋にはまだ真っ白なお位牌がありました。
きっと毎日毎晩◯◯さんに話しかけているに違いありません。
姿は見えないけれど、彼女の心の中に◯◯さんはずーっと生きて行くのでしょう。
突然に伴侶を亡くした悲しみを乗り越えて気丈に生きる◯ちゃん.
いざと言う時には自分もそうありたいと、手本を見た気分です。
二年前に家人が突然の骨折で入院、それは悪性リンパ腫が原因でした。
当初はあまりに突然の事にショックを受けて、乙女のように悲しみの底に沈んでしまい、毎日涙、涙。
でもしばらくして、それじゃいけないと気がつきました。
それからは今まで眠っていた自分の力を目覚めさせるときが始まったのです。
◯ちゃんはいつも、私と出会うとチョット甲高い声で
◯子さーん、と呼びました。
ぶりっ子のようにね。
でも今日はいつもの様に私のこと呼ばなかったのです。
その時なんとなく変だなって感じました。
多分彼女はもう二度とあの声で私を呼ばないかもしれません。
これからは彼女自身も知らなかった未知の自分の持つ力を頼りに生きていくでしょう。
◯でーす、とまるでアイドルのように自分を名乗る事ももうしないでしょう。
それはみんな◯◯さんに見せたい姿だったのかも知れません。
これからは新生◯ちゃん、ですね。
私の尊敬する◯ちゃん、これからも良き手本でいてください。
私にできることならば喜んで手を貸すつもりです。
本当にびっくりの一日でした。
今はゆっくり、◯◯さんのご冥福をお祈りします。
去年の母との訣れから歯の主治医、春にはGちゃんの友人と、そして
〇〇さん。
年齢的にも、人々との永訣の時がきているのでしょう。