寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第2884話) 投稿欄

2019年12月14日 | 知識

  “新聞には読者が思い思いに感じたことや意見を自由に述べられる投稿の欄があることを、高校での授業を通じて知った。新聞は情報を得るだけのものだと私は思い込んできただけに、読者も自分の考えを発信できるということは驚きで発見だった。会員制交流サイト(SNS)をよく利用する私たちの世代が幅広い世代に自分の意見や考えを伝えたいとき、新聞の投稿欄は活用できるなと思った。
 それにしても投稿の欄には幅広い世代の文章が毎日載っていて、読んで共感できるものも少なくなく、一方でこんなふうに考える人がいるんだと知り「なるほど」とうなずいている。少し前まで全く新聞を読んでこなかった私にも読みやすいものだった。私は投稿の欄から幅広い世代の考えを知り、自分の確固たる意見を持てるようになりたいと思っている。”(11月24日付け中日新聞)

 津市の高校生・北村さん(女・15)の投稿文です。新聞の投稿欄を評価する意見である。それも高校生である。ボクには嬉しいことではあるが、何か不安も感じる。高校生がこの程度もことも分かっていなかったのか。
 今の中高校生がどれほど新聞を読んでいるのだろうか、一度孫にも聞いてみなければいけない。スマホやタブレットは見るが、新聞はほとんど見たことがない、それが実態かもしれない。12月2日の『(「話・話」 第2878話) 発言欄』で取り上げたばかりであるが、再び取り上げた。
 スマホやタブレットは自分の好みのものを選んでみる傾向になる気がする。それが一方的になり過激になる気がする。人間はどうしてもそういった傾向になると思う。それが新聞だと、いろいろなものが一度に目に入ってくる。どれを読むかはまた自分の傾向だろうが、それでも自分の求めるもの以外も目に入る。これが違いとして大きいと思う。北村さんはいいことを知られた。そうしてこうした投稿までされた。いい意見が持てるようになると思う。


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