寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
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(第2889話) 巧妙「詐欺師」

2019年12月24日 | 知識

  “「中部電力の者ですが、消費税が上がった分の電気料金を安くしています。七十代の方ですか? 同居で六十代以下の人はいますか?」わが家に十月末、こんな電話があり、私が正直に答えたら、「またあした連絡します」と言って電話は切れました。不審に思って翌朝、中部電力に確認すると「そのようなことは一切行っていません」と。今思うと高齢者を狙った悪だくみが潜んでいた気がしてなりません。
 九月には「負債があるからすぐ連絡をください。放っておくと裁判になります」とのはがきがポストに入っていました。三年ほど前北京と思われる消印が押された茶封筒には二億円当選しました。返信封筒で手数料五千円を送ってください」とあり、返信先はなぜかカナダの住所だったため無視していたら、その二ヶ月後に上海らしい消印で二億五千万円当選したとの手紙が届きました。あの手この手で詐欺師は近づいてきます。油断は禁物!”(12月2日付け中日新聞)

 愛知県あま市の加藤さん(男・74)の投稿文です。 先日も高齢者大学で詐欺師の話を聞いた。「おれおれ」詐欺から始まった詐欺はいろいろな手段になり凄まじいようだ。その被害額を聞くと、その大きさに驚き、この効率の良さを見れば増える訳だと思う。今年に入って愛知県だけでもその被害額は12億円以上と言われた。かかったが誰もが、自分は絶対にかからないと思っていたそうである。今や誰しもこの詐欺のことを知っており、用心しているはずだが、それが巧みな言葉にかかるのである。
 その時の話をもう少し紹介しておくと、今は個人情報を調べてから電話をしてくるそうである。真実味がありかかりやすくなる。そして、得する話が向こうからかかってくるわけがない。「ATMの前に着いたら電話をして」は絶対アウト!。「あなたの口座が犯罪に使われています」これもアウト。 対策は一人では振り込まない。そしてすぐに振り込まない。自分だけは大丈夫は絶対無い。自分が衰えていることを自覚すること、などであった。
 今思い出せば、ボクにもいろいろかかってきた、と思う。加藤さんのような話もあった。今までかかるようなことはなかったが、今は相手はもっと巧妙、こちらは衰えてきている、金銭に関することはまず疑わねば、と言うことであろう。穏やかな老後は無理であろうか。


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