寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第2660話) ありがとう

2018年08月18日 | 活動

 “私は日常のさまざまな場面でお礼を言うことを心掛けている。バスを降りるときやコンビニで物を買ったとき、飲食店を出るときなどに必ず「ありがとうございます」と店員らに伝えている。
 お礼の大切さを意識して1年になる。飲食店でアルバイトをしたことがきっかけである。お客さんに「ありがとう。ごちそうさま」と言ってもらえるとうれしくなり、もっと頑張ろうと思えて。
 働いている人が仕事をするのは当然のことかもしれない。しかしその当たり前のことにお礼を言うだけで働いている人はやりがいを感じ、意欲をますだろう。教員を目指している私は当たり前のことにも「ありがとう」と言える子供を育てていきたい。”(7月25日付け中日新聞)

 三重県桑名市の大学生・水野さん(女・21)の投稿文です。店とお客という立場で見た時、一般にはお客はお礼を言われる立場である。水野さんは、飲食店でアルバイトをした時、お客さんからお礼を言われて嬉しくなり、働く意欲が湧いたという。そして今、立場が変わっても「ありがとう」を言うことにしているという。体験の効果は大きい、いい事に気付かれたと思う。
 「お客様は神様」という言葉が広がり、お客の立場は強くなり、横暴なことさえ見受けられるようになった。お金を払う方が強く、もらう方はお礼を言うのが正常なのだろうか。ボクは違うと思う。どちらが強いか、状況によって違ってくる。ものが少なくて買う人が多ければ、売ってやるという状況になる。売って頂いてありがとうと言うことになる。立場はいつでも変わるのである。そして、どんな状況でも片方では成り立たない。共にあって成り立つのである。お互い感謝、ありがとうとお礼を言えばスムーズになる。こんなところで目くじら立てることではない。


コメントを投稿