寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
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(第3676話) 聞かずに後悔

2024年06月01日 | 人生
 “31年前、78歳で逝った父は1936(昭和11)年、陸軍に召集され、中国に4年いました。除隊して結婚し、母が私を身ごもった直後に再召集を受け、太平洋戦争が始まるや東南アジアを転々として戦時中の43年に軍務を解かれました。通信兵だった経験を生かし、通信メーカーで働き終戦を迎えました。
 私と同年代の人が最近、戦死したとされる父の遺骨を捜すケースが多いそう。思い起こせば私が学生のときの同級生で、父を戦争で亡くした人は少なくありませんでした。私だって運命の歯車が大きく狂っていたとしたら、父の遺骨にこだわったかもしれません。改めて父の戦争体験談を聞いてこなかったことを後悔し、父が自らの軍歴を記した紙を読み返している今日この頃です。”(5月7日付け中日新聞)


 愛知県春日井市の主婦・河原さん(82)の投稿文です。今82歳の方が31年前に亡くなった父親のことを思い出されている。そしてもっといろいろ聞いておけば良かったと、後悔されている。往々にしてあることであり、そしてボクもしかりである。亡くなったときはそれ程に思わないが、時が経つに従ってこの思いは大きくなっていく。ボクがそうであるからである。父自身の事、又環境のこと、いろいろである。こういう歳にならないと分からないのであろうか。でもその時では遅すぎる。父は戦争で負傷している。このことについても何も知らない。
 子供や孫が後悔しないように、こちらから時を捉えて積極的に話して置いた方が良いと思う。多分鬱陶しがられると思うが、後々感謝されると思う。



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