寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3367話) 連係プレー

2022年08月22日 | 出来事

 “6月上旬の正午ごろ、名古屋市西区のコンビニで高齢女性が電話をかけながらATMを操作していた。電話の相手は、ニセ電話詐欺グループの犯人。不審に思った近くの女性客が「詐欺では?」と声をかけた。さらに他の客4人もATMの操作を取り消したり、電話を代わったりして詐欺の撃退に成功した。
 ちょうどそのころ、詐欺グループからとみられるクレーム電話が店にあり、コンビニの店長や店員はクレーム対応で行動を封じられていた。巧妙で卑劣な犯罪を防いだ客たち。西署員は「これは大きな1件だ。ありがたい」と絶賛していた。”(8月2日付け中日新聞)

 「よもやま事件帖」と言う記事欄からです。この欄から取り上げたのは初めてかも知れません。地元の小さな事件が取り上げられています。
 ニセ電話詐欺はとどまることがありません。これだけ注意が喚起されているのにです。それも大きな金額です。誰もが自分は罹らないと思っているのでしょうか。ボクの家にはまだ電話がかかってきたことがありません。そしてボクも罹らないと、思っています。果たしてどうなんでしょうか。もう少し高齢になり、もう少し呆けてきたら・・・。電話詐欺にはかかっていないが、偽メールには一度ならずかかって大慌てした経験がある。
 この場合は周りにいた人で見事に防いだ。こんなにうまくいくことはまれでしょう。店長の行動を封じるために電話をする、こんなことも初めて知りました。手口はますます巧妙になるでしょう。やはり周りの人が気を配らないと、防げないかも知れません。他人同士でも気楽に声をかけ合う、そんな社会にならないと無理かも知れません。しかし、そんな社会からますます遠ざかっている気がする。