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a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

そして、島へ

2010-10-01 23:24:40 | 旅公演
ワークショップ5日目。
前日に、博多港からフェリーにて移動。
離島シリーズその2、壱岐島初上陸。
島とはいえ、けっこうな大きさ。
上陸した港から宿まで、
田園風景を眺めながら、
4日連続でフェリーに乗るなんて、
いままでにない経験だし、
これからもないだろうなぁ、なんて思いながら移動しました。


明るい絵笑顔の校長先生に迎えられた壱岐島の小学校は、
全校生徒80名くらい。
ワークショップ中も楽しげに参加している校長先生の姿が印象的で、
その雰囲気は、子どもたちにも伝わっている。
劇団の若い俳優たちも、
少しずつペースをつかみながら、
なかなか良い感じで進行できるようになってきている。
ここは電源が不安要素だったが、
それには全く問題がなく、
やたらに高~~~い天井がネック。
これで、少し時間くっちゃうだろうなぁ、と。
別の方法を考えようとも思ったけど、
校長先生の笑顔に折れて、
この体育館を劇場に変えられるようにしよう。


こちらは、プロテスタント

2010-09-30 23:16:55 | 旅公演
ワークショップ4日目。
昨日とは打って変わって、博多の街の中。
いきなり都会です。
なおかつ私立校であり、
プロテスタント系と言う、
何から何までギャップのある小学校でした。
新設校でもあり、できたての体育館はきれい♪
しかしながら、天井がテックスタイプであり、
イントレ(工事用足場)がなければ公演できない…。
ただ、さすが、なんていう言葉では表現したくはないのですが、
先生方の対応がすばらしく、
嬉しくなりました。
ワークショップは、1~3年生。
制服を着て入場してくる姿は、ぴしっとして、
よそよそしさも感じましたが、
始まってみると、ほっとしたのも事実です。
歌が、今回最も練習できていた学校でもあります。
そしてなんといっても驚いたのが、
口笛が吹けることが多かったこと。
これは特別教えてるわけではないと思うので、
偶然とはいえ、
こんなに口笛が吹けるこの多い、低学年の子どもたちは、
あまり例がなかったように思う。
先生は、音感が結構いいので関係あるんですかね、
とおっしゃってましたが、
でも、うれしい偶然、ってことで。


併設されている中・高の学食で食事。
大盛りカツカレー食べましたが、
安くてうまい!!
本番の日も食べねば……。

キリシタンの島

2010-09-29 22:59:11 | 旅公演
ワークショップ3日目。
今回の文化庁公演の、離島シリーズその1。
佐世保市の黒島(くろしま)。
佐世保の相浦港からフェリーで50分。
島民600人。
島周囲約14km。
いまだ島民の8割~9割がカソリック信者という島。
名前の由来も、クロス島からきているとか…。
正真正銘、隠れキリシタンの末裔たち。

前日フェリーに乗ると、偶然黒島中学の子たちと一緒になる。
駅伝の練習に来ていたとか。
陸上部か何かかと思ったら、
全校生徒だそうな。
全校生徒13人。
先生によると、フェリーから見える島に、
あまり民家が見えていないのは、
外から人が住んでいるのを隠していたせいだとのこと。
なるほど。


フェリーによるトラックの移送に不安をいただきつつ、
この夜は、宿の歓待を受けることになる。
公演時には、島の3件ある宿屋は、すべてお借りすることになるのだが…。


中学校でのワークショップは、
シャイで、素直な生徒たちで、
のびのびと、身体を動かしながら、
歌っていました。


口笛は、がんばって!!
体育館に難ありで、結局電源車を呼ぶことに。
島で、これほどの規模の芝居を持って公演するのは、
なかなか一筋縄ではいかない。
フェリーの時間いっぱいまで島を散策し、
黒島天主堂も見学。



最後まで、フェリーの心配をしつつ、
次の地へ移動しました。

キリシタンの末裔・・・。

2010-09-28 22:53:04 | 旅公演
そう表現されることは、好きじゃないかもしれませんが…。

文化庁、公演ワークショップの2日目。
前日夕方の移動で、熊本から三角港を過ぎて、
橋を渡ると、大矢野島から天草へと続いている。
ずっと以前にここへ来たのは、
『海鳴りの底から』のロケハンを兼ねて、
数人の劇団員と訪れて以来だ。
この連なる島々から、
キリシタンたちが、手の届く距離に見える島原半島へ、
舟を漕ぎだしていったことを思い起こした。
さて、
そんなキリシタンの末裔、
というわけではないが、天草市内の小学校。
ワークショップの参加は、1~3年生だったので、
もう、かわいい、かわいい。
元気もあって、楽しくワークショップを進めていました。
公演当日は、全校生徒で観劇予定。
準備期間が長いので、
忘れちゃわないかどうかだけが、心配。
体育館の条件に手違いがあり、
担当の先生には、お願い事をして来ました。




かわいいお礼の言葉もいただきました。

この日は、天草から長崎へフェリーで移動。
さらに佐世保に移動して、またまたフェリーで、
まさに隠れキリシタンの末裔の島へ向かうことになる。

秋の旅

2010-09-28 00:56:12 | 旅公演
タイトル通りで行くと、
もう少し先にできそうな、
紅葉狩的なイメージになりそうですが、
もちろん、
そうではなく、
劇団の1年の後半の仕事、秋の旅公演が始まります。

毎年お世話になっている文化庁公演。
児童・生徒が、1シーン参加して、
プロと共演する、という刺激的な企画。
『おじいちゃんの口笛』では、
歌と口笛で参加。
ということで、
ワークショップでその指導する、という旅に来ています。
舞台監督、指導者(若手俳優)、制作、という5人体制です。

1日目は熊本。
市内の小学校で、
そこそこな規模の小学校。

1年生だけ、ということもあり、
いつも話す話の時間もそこそこに、
歌の練習をしました。
まだまだ拙い研究生たちでしたが、
素直な児童の皆さんに助けられました。

続いては、少しなんかした宇城市の小学校。
午後は打って変わって6年生のみ。
ここは、
新たな取り組みで、
これまでは体育館のみだった公演が、
ホールでもOKとなり、
市内の同じ地区の小学6年生が総見だと言う。

とても礼儀正しい小学生たち。

正座は学校で、積極的にとりくんでいるようです。
他校は、歌で参加はないので、
ぜひ、たのしんでほしいです。

今のところ下見としても、
問題はそんなになさそうです。
年に1度の小学校中心の旅公演。
最後まで楽しみたいな、と思います。

52年ぶり、伊那谷。

2010-06-03 16:16:16 | 旅公演
旅の初日横須賀公演が無事に終わり、
先週末には、
念願かなった『明日を紡ぐ娘たち』の伊那公演が終了しました。
52年ぶりの伊那での公演は、
急な取り組みにもかかわらず、
実行委員会のみなさまの奮闘で、
何とか無事終了することができました。

思えば、
無謀とも思えるような伊那での公演でしたが、
しかし、一方では、
紡績で働き、自分を育ててくれた自分の姉のためにも、
伊那で公演するべきだ、
と語ってくれた小林実行委員長をはじめ、
取り組の中で、多くの人と、
出会うことができました。

特にマチネの公演では、
この舞台の実際のモデルとなった「生活を記録する会」の娘さんたちや、
同じような世代の方が多く、
劇場空間が本当にあたたかで、
この舞台のクオリティを1ランク押し上げてくれるような、
そんな空間になったように思います。

翌日には、
「生活を記録する会」のみなさまと交流を持つ事が出来ました。
彼女たちは、80を越えてもなお、
お互いに“仲間たち”と呼び合っていて、
今もまだ続いている、現在進行形のサークルであることを実感しました。
そこでいろいろとお話しをしたのですが、
いくつかご紹介したいと思います。

「チケットを100枚くらい売ったと思う。
最初は今の自分たちには無理だと思ったけど、
やればできるんだな、と思った。」

「今この芝居を観て、
15才から仕送り娘に頼んで生活をしていた母は、
いったいどんな思いでいたのだろうか。
孫がその年齢になってきて、
考えるようになったのかもしれない。」

「観劇した友達から、
あの中に自分もいるんじゃないかと思った、
なんて話も聞いた。」

「今の人達にわかるかなぁと思ったけど、
やって良かった。
娘や孫が、
「あんなだったの?」って聞いてきた。
そういう体験をすると、
やる前は不安で不安でいたけど、
やることにして、本当に良かった。」

等々と、話は尽きませんでした。

僕たちにとって、
この『明日を紡ぐ娘たち』は創造に原点。
自分たちが、どんな集団になりたいのか、
その思いが込められている。

旅公演も残すところ、あと1ステージ。
埼玉・大宮での公演を残すのみです。
ご都合がつくような方は、
ぜひ、このチャンスをお見逃しなく!!

明日を紡ぐ娘たち
6月4日(金)
18時15分開演
さいたま市 プラザノース(ニューシャトル・加茂宮駅下車)
http://www.plazanorth.jp/
一般3,000円 高校生以下2,000円
当日のお申し込みは、048-653-9255(プラザノース)にて、
「明日を紡ぐ娘たち」実行委員会あてでお願いいたします。

ミタビ、アスヲツムグ

2010-05-17 15:18:09 | 旅公演
タリさんの追悼ということで、2007年に公演した舞台が、
横須賀のおやこ劇場の皆さんが例会に選んでくれたおかげで、
三度公演することができます。

ほんとに、ありがたいことです。

東京演劇アンサンブルの創造の原点であり、
集団論のすべてが描かれているといっても過言ではない、
『明日を紡ぐ娘たち』。
今回は、横須賀公演だけではもったいないということで、
長野県の伊那と、さいたま市で公演することとなりました。

立ち上げた2つの公演は、
実行委員会形式での公演なので、
どなたでも、ご覧いただけます。
劇団HPのほうで、詳細をご確認いただけますので、
さいたま市、長野県方面にお知り合いがいらっしゃる方は、
ぜひ、お声かけいただければと思います。

よろしくお願いいたします。


石巻市立中津山第二小学校

2010-02-05 23:11:30 | 旅公演
この学校の体育館は、
六角形。
珍しい形………ということで、
仕込みに若干てこずりましたが、
それでも予定より早く上がりました。
暖房があるので、
2F部分はけっこうあったかいんですが、
フロアーは極寒。
午前開演が、心配でした………。

朝一から暖めててくれてたおかげで、
何とか、なるくらいの気温。
2F部分にいる人は、
なぜか半袖………。


児童数が約150人と、
小さな体育館にもかかわらず、
程よい感じ。
肩寄せ合って、
寒さもしのげるしね。




うちの芝居小屋のような空間で、
良い緊張感。
子どもたちの反応が、
いちいちビビッドで、
やってる方も楽しい。
上から客席ごと眺めながら、
その光景をほほえましく見ていました。
特に低学年の子供たちの様子は、
一緒に観ている先生の笑顔とともに、
空間全体を暖めてくれてました。

終演後には、みんなでパチリ。


終演後、こんな感じで、
屈託なく子どもたちが寄ってくる。

サインを求める子どもたちが、
楽屋にけっこう押し寄せてましたね。

担当の先生たちに見送ってもらって、
あっという間の延期公演終了でした。

塩竃市立第三小学校

2010-02-04 23:04:15 | 旅公演
インフルエンザのため、
ワークショップができなかった学校なので、
まずは公演前にワークショップ。
元気の良い低学年の子どもたち、
恥ずかしいのか、高学年の子たちはちょっと遠かった。
マスク姿もまだまだ多いので、
この辺は難しかったかな。


寒くて、開演まではジェットヒーター。


600人を越える児童数で、
大きな体育館がぎっしり。
特筆すべきは、
公演中、だれもトイレに立たなかったこと。
この季節の寒い体育館であるにもかかわらず、
すごいなぁ、と。
芝居に夢中になっていたせい、かしら?

本日出演の校長先生も、
子どもたちにうけてましたし、
悪くない熱演で、
ちょっとおもしろかった。
聞けば若き日に、
俳優を目指したとか、目指してないとか………。
もちろん、東京演劇アンサンブルに入りたかったそうな。

最後まで集中して観てくれて、
なんか、楽しい公演でした。
ちょっと写真が奇麗じゃないけど、
カーテンコール↓。


屈強な先生方の助っ人があり、
思いのほかスムーズなばらし。
事前には、ワークショップをしてないことなど、
不安なことはありましたが、
終わってみれば、感無量。
苦労と滞空時間の分だけ、
何だか、印象的な公演となりました。

そうそう、体育館の入口にあったボタンアート。
何だか、格好良かった。
特別学級の子たちが、
世界天文年ということで、
昨年作ったそうな。


さて、終演後は石巻へ。
途中松島の風景を横目で見つつ。


次の学校から見える風景。
やまなみ。
携帯だと、あんまりきれいに写らんなぁ。




夜は、
少し雪が降ってきて、
ホントに、寒い。

寿司の街

2010-02-03 23:40:47 | 旅公演
『櫻の森の満開の下』、
ご来場ありがとうございました。
おかげさまで連日満席で、
たいへん評判も良く、
大盛況で終えることができました。
重ねてお礼を申し上げます。


さて、公演を終えて、
相変らずあわただしく、
2泊3日で、小旅に来ております。
お寿司の街、だそうです。

昨秋インフルエンザで延期になった学校での公演です。

そんな折、
出会いとは妙なもの。
9月に来た時には、病欠でお会いできなかった校長先生が、
実は労演の元会員さんだった!!
ようすけさんの『ブドリ』や、
『蛙昇天』を観ていたんだって!!

東京演劇アンサンブルということで、
今回の公演、応募してくれたそうです。
ありがたや、ありがたや。
劇団って、長くやってて良かったぁ。

久しぶりの体育館仕込み。
小学校とは思えない、
高~~~い天井。
苦労しましたけど、
タッパがあって、
きれいな装置に仕上がりました。


明日は午前開演なので、
凧上げのテクリハ(テクニカルリハーサル)も今日中。

寿司の街だそうなので、
夕食は、当然、


うまかったぁ。


そんなこんなで、
明日は、極寒の体育館で、公演です!!