青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

九州へ思い届けて

2016年04月18日 21時56分49秒 | JR

(貴重な色です・EF651104@南流山駅)

九州の地震については日を追う毎に戦線の拡大する戦いのようで、断続する余震とも本震ともつかない地震に当事者の皆様の疲弊と心労はいかばかりか。「この後がどうなるかは分からない」と言う気象庁のサジの投げっぷりも、もはや「正直でよろしい」と納得するしかない異常事態。何とか大地が静まるのを待つしかないのだろうか。

先日の首都圏ブラブラ巡りの最中、南流山の駅で出会ったEF65の単機回送。JR貨物ではなくJR東日本(田端運転所)持ちの国鉄色PFだったんで驚きました。東京から九州方面を結ぶブルトレと言えば我々世代はこのEF65PF(1000番台)だね。子供の頃にコロタン文庫の表紙を飾っていたのはこのEF65PFの牽引する寝台特急はやぶさ、行き先は鹿児島本線経由の西鹿児島。行路22時間をかけて走る寝台特急で、「日本一の長距離寝台特急」と言われていた頃を懐かしく思い出すのであります。
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くぬぎ山の狸

2016年04月17日 19時00分00秒 | 大手私鉄(関東)

(準大手私鉄とは@新京成電鉄新津田沼駅)

先日、東京周辺をウロウロして来た際に、新京成に乗って来ました。新京成電鉄は、れっきとした東証一部上場企業ではありますが、大手私鉄でも地方私鉄でもない「準大手私鉄」と言うカテゴリの微妙な立ち位置にある鉄道会社です。車両も設備も整ってるし、見た目は大手私鉄でも十分通用すると思うんだけどねえ。そもそも、なぜ京成電鉄の松戸線じゃないのだろうね。素直に京成電鉄の一部だったらそんな話もしなくて済んだのにね。


京成津田沼から京成千葉線に乗り入れて千葉中央まで向かう8000系。それまでは親会社の京成流れのデザインや設計に終始していた新京成が、初めて独自デザインを導入して昭和53年に落成した車両です。新京成と言えば個人的にはこの車両ですね。大きな正面二枚窓に茶色の縁取りが特徴で、ニックネームは誰が呼んだか「くぬぎ山の狸」(笑)。ひょっこり鎌ヶ谷の森の向こうから出て来るような。


8000系のマリーンズラッピング編成。側面には今年のチームスローガンである「熱き心で!」の横断幕入り。小林旭か。丸目のフロントグリルが何となしに赤電時代の京成電車(3300系とか)のDNAが入っているような…。どんぐりまなこがクリクリしている感じがいかにもタヌキ顔で愛らしいのです。最近の電車ではまず出て来ないであろう独特のダサカワ感があります(笑)。


最近、新京成は新しいコーポレートカラーであるピンクと白に全部の電車を塗り替え始めてるんですけど、8000系だけはまだ手付かずのベージュ&マルーンの落ち着いた塗り分け。まあ想像してみたけどまずこの車両をピンクにしちゃったら似合わないっすよね。最近は新形式の導入でそこそこ廃車も進んでしまっているそうなので、あえて塗り替えなくても落とすまでそのままにしておいてあげれば?と言う感じ。


くぬぎ山のホームに停車中の8517F。マリーンズラッピングですが新京成沿線にあるのは鎌ヶ谷のファイターズタウンだったりする。まあ千葉中央乗り入れの電車に乗れば京成幕張本郷からバスでQVCマリンに行けますけどね…ってよくよく考えたら、新京成が推し進めるピンクと白の塗り分けってマリーンズが千葉移転当時のホームユニのカラーリングじゃね?宇野とかマックスとか樋口が着てたヤツ。尋常じゃない暗黒時代だった八木沢政権のカラーなんて縁起でもない(笑)。
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お見舞い申し上げます

2016年04月16日 03時51分55秒 | 日常

(風光明媚な阿蘇カルデラ@平成18年)

熊本地震から2日、今度は阿蘇を震源にした大きな地震がありました。阪神大震災以降長い目で見れば日本のどこで地震が起こってもおかしくない状況なのは分かっていたつもりですが、それでも連発する地震による被害地域の拡大には言葉もありません。被災地域の方にはお見舞いを申し上げるとともに、改めて地震に対して引き締めてかなきゃならんなあという気持ちです。特に中央構造線上の地域は要警戒と思いますね。


阿蘇と言えば、車で行ったのがもう10年前になりますか。九州島内の鉄道も相当な被害が出ているのではないかと思います。特に震源に近い豊肥本線と南阿蘇鉄道あたり。豊肥本線とか水害で長い事運休していた時期があったりで、とにかく災害に付きまとわれる路線のイメージがありますねえ…南阿蘇鉄道も第一白川橋梁に被害が出ていたら鉄道としての存続すら危ぶまれるのではないかと。こちらは余震の収まりと無事を祈って推移を見守る事しか出来ませんが…
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キンタの大冒険

2016年04月13日 22時07分38秒 | JR(貨物)

(散り行く花びら敷き詰めて@北辰妙見尊)

武蔵野貨物線の撮影スポットとして有名な稲城の妙見さんの参道。ここにはたくさんの桜の木が植わっているのですが、先日実家に帰ったついでに訪問したのですが惜しいかな大半は散っていました。関東の桜も終わりの時期を迎えたようです。それにしても風に散り行く桜が雪のように降り積もった風景もそれはそれできれいなものです。



三沢川が刻む、百村(もむら)の谷戸を跨ぐ高架橋。残り桜を横目に金太郎牽引の貨物列車が新鶴見に向かいます。今回のダイヤ改正で、青函トンネル専用機関車としてEH800が五稜郭~青森間に投入された結果、それまで仙台総合鉄道部のEH500が担当していた青函間の運用が消滅。押し出されたように仙総のEH500は担当範囲を関東に広げ、新鶴見まで出てくるどころか東海道線にも入り始めているようです。どこまで行くかキンタの大冒険と言った感じですが、その陰でやはりロクヨンとかロクロクあたりは関東での運用を減らしてしまいました。

終わりを告げる桜の花に代わって、僅かに住宅街に残された梨畑では真っ白な梨の花が。
自分が子供の頃に比べるとだいぶ少なくなりましたけど、川崎の北部から稲城にかけての名産・多摩川梨の花です。
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三種三様の力作

2016年04月12日 22時06分52秒 | 相模鉄道

(アニバーサリー40年@鶴ヶ峰駅)

先週は土曜日に相模大塚で9000系の旧・現・新塗装の三種揃い踏み撮影会、日曜日にはいずみ野駅でいずみ野線開通40周年記念式典の挙行と相鉄はイベントずくめでしたね。地元民のくせにどちらにも参加していない不心得者(笑)ですが、いつものように電車に乗ってふと窓の外を見ると、おやおや7000系の先頭に何やらヘッドマークがついているじゃあーりませんか。と言う事で、家の帰りを遅らせてちょっこし鶴ヶ峰で撮影。7510編成が「いずみ野線開通40周年記念」のホームベース型の立派なヘッドマークを付けてやって来ました。


今回のヘッドマークは、現存する相鉄の一番の旧型車種である7000系8連の3編成にそれぞれ付けられているのですが、全部形も違えばデザインも違っていてすごくいい感じです。7000系の車体番号って前面貫通路に書かれてるから、隠れちゃう車体番号をちゃんとヘッドマークの中にデザインとして入れ込んでいるのも芸が細かいですなあ。「SINCE 1976」というのも昨日のエントリーから続くキーワード、いずみ野線も同期生だったことに気が付きます(笑)。


3本目の7712編成は西谷の駅で。現在神奈川東部方面線として横浜羽沢駅~日吉駅までの地下線が絶賛建設中の西谷駅。開通した暁には、羽沢から東海道貨物線に乗り入れて新宿方面、日吉から東急線に乗り入れて渋谷方面へと進路が開けることになり、大きく神奈川県中部の交通事情が変わります。どことも直通運転しないがゆえに、独自の思想と車両設計のままガラパゴス的に発展してきた相鉄も、おそらく乗り入れ車両はE233準拠の10000~11000系を増備して対応するのでしょう。そして、その頃にはこの7000系はいないんだろうなあ…変わっていく西谷の駅で撮った、変わらない相鉄顔。ヘッドマークで凛々しく決めた姿、かっこいいです。


しかしヘッドマーク3種類の作り込みを見るにつけ、最近の相鉄の鉄道に関する企画モノの本気度の高さに感心しますねえ。
どれも甲乙つけがたい、現業の人の熱意が伝わってくる力作ではないかと思います。
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