青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

くぬぎ山の狸

2016年04月17日 19時00分00秒 | 大手私鉄(関東)

(準大手私鉄とは@新京成電鉄新津田沼駅)

先日、東京周辺をウロウロして来た際に、新京成に乗って来ました。新京成電鉄は、れっきとした東証一部上場企業ではありますが、大手私鉄でも地方私鉄でもない「準大手私鉄」と言うカテゴリの微妙な立ち位置にある鉄道会社です。車両も設備も整ってるし、見た目は大手私鉄でも十分通用すると思うんだけどねえ。そもそも、なぜ京成電鉄の松戸線じゃないのだろうね。素直に京成電鉄の一部だったらそんな話もしなくて済んだのにね。


京成津田沼から京成千葉線に乗り入れて千葉中央まで向かう8000系。それまでは親会社の京成流れのデザインや設計に終始していた新京成が、初めて独自デザインを導入して昭和53年に落成した車両です。新京成と言えば個人的にはこの車両ですね。大きな正面二枚窓に茶色の縁取りが特徴で、ニックネームは誰が呼んだか「くぬぎ山の狸」(笑)。ひょっこり鎌ヶ谷の森の向こうから出て来るような。


8000系のマリーンズラッピング編成。側面には今年のチームスローガンである「熱き心で!」の横断幕入り。小林旭か。丸目のフロントグリルが何となしに赤電時代の京成電車(3300系とか)のDNAが入っているような…。どんぐりまなこがクリクリしている感じがいかにもタヌキ顔で愛らしいのです。最近の電車ではまず出て来ないであろう独特のダサカワ感があります(笑)。


最近、新京成は新しいコーポレートカラーであるピンクと白に全部の電車を塗り替え始めてるんですけど、8000系だけはまだ手付かずのベージュ&マルーンの落ち着いた塗り分け。まあ想像してみたけどまずこの車両をピンクにしちゃったら似合わないっすよね。最近は新形式の導入でそこそこ廃車も進んでしまっているそうなので、あえて塗り替えなくても落とすまでそのままにしておいてあげれば?と言う感じ。


くぬぎ山のホームに停車中の8517F。マリーンズラッピングですが新京成沿線にあるのは鎌ヶ谷のファイターズタウンだったりする。まあ千葉中央乗り入れの電車に乗れば京成幕張本郷からバスでQVCマリンに行けますけどね…ってよくよく考えたら、新京成が推し進めるピンクと白の塗り分けってマリーンズが千葉移転当時のホームユニのカラーリングじゃね?宇野とかマックスとか樋口が着てたヤツ。尋常じゃない暗黒時代だった八木沢政権のカラーなんて縁起でもない(笑)。
コメント
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