青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

麗し、愛しのハワイアンブルー。

2023年05月07日 17時00分00秒 | 伊東線・伊豆急行

(東横の顔・伊豆に輝く@熱海駅)

最近子供も部活だのなんだので土休日は親と行動する事もなかったので、久し振りに家族で伊豆の温泉なんかに出掛けてみました。その道中、熱海駅で出発を待つ伊豆急の8000系。東急当時の姿を残す、帯ナシのTB-7編成。伊豆急も自社発注の100系の代替として、東横線で走っていた東急の8000系を放り込んでからもう随分経ちましたね。昼間の観光需要を担うリゾート21の5編成も、既に2編成は廃車。1編成はホイミスライム(ロイヤルエクスプレス)になってしまったし、残ったキンメ電車・黒船電車の2編成も結構外板なんかは劣化が目立つ40年選手。そうなると外板がステンレスの8000系は見た目の衰えもないし強いよなあって思います。特に伊豆急みたいな海沿いを走る路線は「塩害への耐性」ってのは相当のアドバンテージですしねえ。

車内アコモ(クロスシート化・トイレ設置)は施されてはいるものの、当時は完全なる通勤電車の東急8000系を観光需要のニーズが圧倒的な伊豆急にぶっ込むことに結構な違和感があったものですが・・・窓枠と合わないクロスシートの配置などの随所に詰めの甘さはあるけれど、さすがに受け取る側ももう慣れてしまったというか。最近は伊東線の日中のローカル運用を担うシーンも多くなって、不動や宇佐美あたりの伊東線の長大トンネルを轟音立てて走り抜ける姿には、オシャレに渋谷と横浜を往復していたあの時代を思えば一種の「ギャップ萌え」的な良さがあります。

伊豆高原までは3両編成を2つ連ねて6連を組み、伊豆高原以遠は編成を開放して3連単独での運行。そういう人流に合わせた調整弁的なフレキシブルさもかつての100系に求められていた役割で、あのグループは両運車とか高運車とかサロとかそりゃあもう実需要に合わせた様々な車両がバリエーションを誇っていたけれど、それには及ばないまでも中間改造先頭車、シングルアームの補助PT、コルゲートの有り無し、トイレ増設改造など様々なバリエーションがあるのは100系と変わらない。あと、単純に自分はこの伊豆急カラーであるハワイアンブルーのツートン帯が好きなのよ。オシャレで爽やかでね。無塗装の銀無垢8000もいいんだけど、個人的にはフル塗装の100系カラーを復活させて欲しいと思っているんだよなあ。一時期のリゾート21みたいにさ。

P.S 伊豆急行様、伊豆急行様。偉大なる開業時メンバーのレジェンドことクモハ103号が伊豆高原検車区の片隅で何やらカッスカスじゃあありませんですかね・・・?さすがにこのまま風葬という事もないのでしょうが、ロイヤルのお貸し出しに一生懸命なところの5%でも、この車両の静態保存にパワーを掛けていただければ、ヲタクは幸いでございます・・・

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