青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

恋と裏切りと馬券ジジイ

2011年09月17日 15時43分27秒 | 日常
昨日、部下の若いのに呼び止められて、「ちょっとお話があるんですけど…」って言われたもんだから何だよ仕事の話かよ?って振ってみたら、「いや、会社の中で話すのもなんなんで…」と言うので昼メシがてら引っ張り出して外へ。また会社辞めたいんですとか言われたらメンドくせえなあなんて思いながら定食を注文して話を聞いてみると、

「最近、別れた彼女の事で悶々としちゃって、仕事が手に付かないんです」

女の話かよ!(笑)。
以下、野郎の話が長いので箇条書きにて状況を説明すると

1.同期入社の女性と交際していたが、半年前に色々あって別れた
2.別れた後ヨリを戻そうと何度も復縁を持ちかけたが上手く行かず
3.そうこうしているうちに相手に新しいオトコが出来てしまい
4.あまつさえそのオトコと同棲を始めたらしいと風の噂で聞いてしまった
5.その結果悔しいやら情けないやら嫉妬やらで毎日悶々としているのです

では本日はエッセイストのマドモアゼル・愛先生に来ていただいております…と加藤諦三に振られたくなる展開(笑)。

ひとしきりツラツラと喋ってから「別れた後ホントに好きだった事に気づいちゃったんですよねえ…」とか定食食いながら遠い目をしている部下。好きだったも何も相手に既にオトコが出来てる時点で詰んでるじゃねえかよくだらねえ!って思うのだが、本人もそれを承知で未練タラタラな訳ですね。なんかプチムカついたのでひとまず「まあ同棲してるんだったら新しいオトコと当然あんな事やこんな事をしてるんでしょうねえ…」と相談者を煽ってみる愛先生。んで、こー言う場合の適切な処置方法は知らないのだが、とりあえず北方謙三よろしく「ソープに行け!」って言ってみたのだが、「そんな事したってこの気持ちは晴れませんよッ!」ってマジレスされてしまった(笑)。まあ日本には「覆水盆に返らず」って言葉がありまして、もう無理な事、過ぎ去ってしまった事は取り返せないのと同時に、世の中には色んな人間がいるのだから、ご縁がなかったんでしょう。新しく好きな女が出来れば、お前だって別れた奴の事なんかきれいさっぱり忘れんだろうがよ!とも思うのだが。

相も変わらずメシを食いながら、別れたオンナの思い出を器用に胃から戻してモゴモゴと反芻している様はさながら牛のようで、「あそこで岡部のバカが差してりゃこんなボロ屋に住んでねえよッ!」と府中の東門通路下飲み屋でクダを捲いているオケラジジイどもと精神構造は大して変わらなく思える(笑)。まあコイツとオケラジジイと何が違うかって言えば、オケラジジイは一週間経てばそんな事はきれいさっぱり忘れて満面の笑みで1馬握りしめて府中に来るだろうが、コイツにゃあそう言う「懲りないタフさ」みたいなものが足りない(笑)。そう考えると、ウマ・フネ・チャリと期待してカネ払って裏切られる事を繰り返す公営ギャンブルと言うものは、人間を打たれ強くする精神修養のようなものであるのだなあ。
コメント
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