青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

原点、憧憬

2010年01月03日 19時22分37秒 | 日常

(画像:夕暮れ便り)

元々今回は短いが、箱根駅伝を見終わったらあっという間に正月休みが終わってしまった。今回は病院と実家を中心に駆けずり回ってばかりであったが、お陰様で子供は明日で生まれて一週間、「まずまず順調です、とりあえず悪いところはないようです」とダビスタで言えばそんな感じです。病院も休み中に無事退院し、今は母子とも実家に帰しているのだが、一人でのんびり…とも行かず何やかんやと掃除やら洗濯やらやる事はある。一人暮らしの経験から別にやる事に抵抗はないのだが、今までが任せっきりにしていた事を今さらやるのはちょっと面倒(笑)。早くリズムを作らねば。

そんなこんなの正月休みでしたが、大晦日のワシクリから始まって四日間、朝早く起きるなり夕方に出るなりと時間を作っては合間合間にきっちり撮り鉄をしておりました(笑)。お蔭でだいぶD90の操作面にも慣れて来たねえ。設定関係とか、実際出して来る色味とか。撮りものはそんなに遠くに行けないのもあって手っ取り早く小田急線中心でしたが。

  

   

小田急線と言えばやっぱりロマンスカー(JR車含む)なんで、コンプリートしてみました。
正月需要もあってバンバン来るから、2時間くらいで全部集まっちゃいましたけどね(笑)。
同じ場所同じ構図同じ設定、ほぼ同じ位置でシャッターを切っているので、一見パラパラ写真風ですな。

小さい頃から小田急線沿いに実家があり、折に触れ慣れ親しんだロマンスカーは自分の鉄道好きの原点?とも言える存在かもしれません。実家の近くに長い階段の上から小田急線を見下ろせる高台があって、親に連れられて行ってはそこから左へ右へ走り抜けて行くロマンスカーを見送っていたものだ。

私にとってだけではなく、「小田急のロマンスカー」と言うのは、一つのブランドを確立している商品である事は疑いの余地もないと思います。今でこそ自分で金払ってロマンスカーくらい乗れますけど、子供の頃は「ロマンスカーに乗る」と言うのは相当特別な…いわゆる「ハレの日」のイベントだった記憶がある。神奈川県内に住んでいながら箱根まで行くのにわざわざ新宿へ行ってたくらいだからなあ。鉄道車両として、単なる移動のための手段ではなく、乗る事が目的たりえる商品なんだよね。
新宿駅の改札向かって一番左、特急専用ホームに鎮座するロマンスカー。先頭の展望車両の前で親子が記念撮影をする姿は今も昔も変わりません。特急専用ホームに併設された喫茶店から、嬉しそうに車掌さんから帽子を借りて写真に収まる親子連れの姿を見ると、小田急のロマンスカーは今も「特別な日の特別な列車」である事を再認識するのであります。そして、あの頃の自分の姿を思い出してちょっとセンチメンタルな気分になったりするのである(笑)。

   

そんな幼き日の憧憬を思いながら、相州の夕焼けに消えるロマンスカーを追う。
そう、ロマンスカーには「こどものあこがれ」がいっぱい詰まっているんだよねえ…
この魅力を子や孫へ伝えるのも、沿線住民の義務かと思います(笑)。

コメント
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