製作していた160m真空管プリセレクタが完成した。同調回路の実験をしながら進めたので時間をかなり費やした。アンテナコイル、段間コイルとも上手く出来上がったので同調回路は満足のいくレベルに。今回は6BQ7A-6BZ6の構成で製作したが6BZ6のカソードから信号を取り出す回路定数の計算ミスで思ったレベルの信号が出ず間違いがわかるまでに少し苦労したのと、スタンバイ回路を簡単なトランジスタで作ったが、抵抗値を間違えてつけてしまい見つけるのにチョット時間がくってしまった。
スペアナでいろいろ調整し今回はほぼ納得のいくプリセレクタが完成したので今週末にでもヴィバレージに繋いでDXを聞いてみたい。
アルミ板でシールド化。真空管の取り付けは本来はアルミ板にするのだが、穴あけ等の工作の容易さからフェノールの片面基板を利用した。しかし、強度もあり十分である。
スペアナで調整中。スペアナは自作には最大の威力を発揮してくれる。
波形を見ながら回路定数を替え最適な定数にすることが容易に可能。このスペアナはローカル局からの借り物(TGも内臓されている高級品)。回路図通りに組立してもストレートキャパシティがあるため細かい調整が必要となる。
center freq : 1.820MHZ, FREQ span : 1.5MHZ ATT40db挿入での波形
gain: ABT 15db
高周波増幅は双3極管 6BQ7A 新品の手持ちが沢山あったので使用した。昔はTVの高周波回路に多く使用されていた。
回路はありふれたカスコード回路で極力シンプルにした。信号はカソードフオロアで6BZ6から取り出し。Rkが56Ωなので受信機の入力インピーダンスとの整合も都合が良い。スタンバイ回路は初段のカソードをリレーでON-oFFさせている。160mはノイズとの闘い、余り利得をとるとS/Nが悪化するので抑えてある。回路図はexcelで作成したが、Bsch(水魚堂)の方が簡単でFB.
段間コイル 1次側は0.16mmを捲けるだけ巻いた。2次側は0.32mmを61t。10対1位の比率が良いのだが実際に作るのはかなり面倒。
ハニカム巻きが出来れば簡単なのだが自作ではかなり難しい。一度挑戦したがあえなく失敗。簡単な作成方法があれば教えて欲しい。使用ボビンはベークでΦ15mm
無理やり電源部を組み込んだ。トランスは札幌のNPO「ラジオ少年」から調達した250v40mA 6.3v1A 6.3-5v 0.5A 安価だが十分使える。