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小ネタ:公立⇒私学って移管できるんですね

2006-12-05 | イッポウ
今日見つけたニュースから。

立命館:市立岐阜商業高校を付属移管へ(毎日新聞)


岐阜市の細江茂光市長は4日、立命館大学を運営する学校法人立命館(京都市)が岐阜市内での中高一貫教育の展開に向け、同市鏡島南の市立岐阜商業高校を立命館の付属高校に移管する交渉が進んでいることを明らかにした。

 細江市長は同日の市議会一般質問で「有名私学の誘致は岐阜市のブランド化に直結する有効な手段」と述べ、先月10日に立命館から中高一貫教育の展開を提案されたと説明。その後の会見では、中高一貫教育のあり方や人材育成のための連携などに関する研究や協議の覚書を年内に締結したいとの意向を示した。

 これに対し、立命館側は「岐阜市の教育振興に対する思いに共鳴した。移管の時期はまだ決まっていない」と語り、市岐阜商業高の問山悦男教頭は「生徒や保護者の動揺や不安を抑えるため何らかの手当てを取っていきたい」と話した。

 立命館は滋賀県守山市の市立守山女子高校を移管し「立命館守山高校」として今年4月に開校している。


公立の学校を私学に移管できること自体がまず驚きなのですが、立命館が既に滋賀県で実績を作っていることもまた驚きです。

岐阜商業は岐阜市立での唯一の高等学校であるという特殊事情に加えて、「学校行政における『選択と集中』」に加えて「立命館」という全国ブランドを手に入れられる可能性を考えると、岐阜市側としては移管を検討するメリットは大きそうです。一方、立命館にとっても少子化時代を睨んでの「市場の拡大」を見据えて、とりわけ中部地域というこれまでターゲットとはなりにくかった市場への橋頭堡となる可能性を秘めている話しとなりますので、「双方の利害の一致点」というのは想像以上に大きいように感じます。

ある面では一種のM&A的な動きとも取れる今回の動きですが、思いつきベースでも中部教育市場への影響という点においては、「東海教育市場の大再編」の引き金ともなりうる程の「安定市場における波乱要素」といったことも十分に考えられます。今後の動きに要注目といったところです。

今日は小ネタ1本ということで。