映画と本の『たんぽぽ館』

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怪物の木こり

2023年12月05日 | 映画(か行)

サイコパスの弁護士?!

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2019年第17回「このミステリがすごい!」大賞受賞作の映画化です。

斧で相手の頭を割り、脳を奪い去るという、連続猟奇殺人事件が発生。

弁護士・二宮彰(亀梨和也)もまた、この同一犯らしき男に襲われ、
殺されかけるのですが、間一髪、
かろうじて頭を強打しただけで、犯人は逃走。

さてところが実は、二宮の本性は犯人を上回るほどのサイコパス。
友人の医師・杉谷(染谷将太)と共に、
幾度も残虐な殺人を犯していたのでした・・・。

一方、警視庁の天才プロファイラー・戸城(菜々緒)は、
なぜこの犯人が二宮を標的にしたのかを調べ始めます。
この連続殺人の被害者にはある共通点があった。
それは30年ほども前の出来事に起因して・・・。

主人公は残虐非道なサイコパスということで、
さてこれではいかに亀梨くんといえども共感は持てないし、どーするんだ・・・?
と思いながら見て行ったのですが、なるほど~と思える展開。
なかなかうまくできています。

ネタばらし覚悟で少しだけ言ってしまえば、
その30年ほど前に、脳にチップを埋め込んで情動に影響をおよぼすという研究をしていた
マッドサイエンティスト(?)がいた、ということで・・・。

「このミス」らしい物語でした。

二宮が弁護士としてどのような仕事をしていたのか、
もう少し詳しく見てみたかったです。
亀梨くん、やっぱりカッコイイ

中村獅童さんの迫力もハンパないです。

<シネマフロンティアにて>

「怪物の木こり」

2023年/日本/118分

監督:三池崇史

原作:倉井眉介

脚本:小岩井宏悦

出演:亀梨和也、菜々緒、染谷将太、吉岡里帆、中村獅童

 

サイコパス度★★★★☆

ミステリとしてのひねり度★★★★☆

満足度★★★★☆



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