映画と本の『たんぽぽ館』

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ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式

2009年10月29日 | 映画(は行)
“ちょっと”どころではなく・・・

             * * * * * * * *

“ちょっと”おかしな? 
お葬式というのに不謹慎ですが、
これは“ちょっとどころでなく”おかしな騒動のお葬式の物語。


父の葬儀の日。
長男ダニエルは、弔辞を読むことになっているのが気にかかっています。
作家として成功しニューヨークに住む、
弟ロバートが読むべきではないかと思っているのです。
しかしまた、家を出て好き勝手に暮らしている弟に忌々しさも感じている。
そんな家に、続々と親族が集まってきました。
いとこのマーサは恋人サイモンを連れてきました。
ところがその弟トロイが持っていたドラッグを、
サイモンが間違って飲んでしまい、葬儀の最中に幻覚症状が現れて大騒ぎ。
かと思えば、見知らぬ1人の男。
なんと彼は、亡くなった父の重大な秘密を握っていて、口止めのお金を要求。
さあ、どうする!


実はもっといろいろな登場人物がそれぞれに動き回って、
盛りだくさんの面白さ。
誰もがまともなつもりなのに、
それぞれが絡み合いもつれ合って生み出すハーモニー・・・、
ではなく、これは不協和音か。
そこが妙なおかしみを醸し出します。

最後には、犯罪まがいに話は進行し、
ついには父の秘密がばれてしまい・・・。
一体どのように収束するのか心配になってくるのですが・・・

ほんわりと温かに着地します。
見事です。
別にどんでん返しではありません。
問題は私たちの心の中にあった、ということなんでしょうね。
おかしくって、やがてしんみり。
やっぱり、家族っていいですね。
いい作品だなあ・・・。
個性豊かな出演陣は、これだけの登場人物がいても、
誰が誰やらわからなくなる、ということは全くなく、
(実は私はこういうことがけっこう多い)
楽しめました。

~オズの魔法がかけられた
思いっきり笑えて心温まるハートフルコメディ~
これまた、うまいキャッチコピーだなあ・・・


2007年/アメリカ/90分
監督:フランク・オズ
出演:マシュー・マクファディン、アラン・テュディック、ユエン・ブレムナー、ピーター・ディンクレイジ





ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式(2007)予告編 DEATH AT A FUNERAL Trailer




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ()
2009-10-31 11:19:32
こんにちは。
この映画、観たかったんですよ。
でも、時間の都合でどうしても観れなくて・・・
最終日、夜7:50~の回に駆けつけたのですが、到着時間が8:05.
それで諦めました。
この記事読んでると、後悔しちゃいますね。
残念 (たんぽぽ)
2009-10-31 20:33:14
>亮さま
残念ですね。
多分亮さんは、こういうの、お好きなのではないかと思います。
後日レンタルでも、必見です。
亡くなったお父さんは、実は人には言えない趣味の持ち主・・・。でも、決して最後は亡き人を貶めることなくほんわか着地、というのがみごとでした。

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