人骨

オートバイと自転車とか洋楽ロックとか

2012年08月23日 | ただの雑談
私は今待っている。
何を待っているかというと、MTRという宅録用音楽機材から、作成データがCD-Rへバックアップされるのを待っている。その量たるや実にCD20枚分に及んでいる。何故敢えてCDなのかというと、CD以外のメディアが使えないからである。私の機材は2002年モデルだからだ。

そろそろ趣味で音楽にカムバックしてから3年が経ようとしている。この3年間色々なことがあった。20曲くらいを世に出したかしら。しかし何かが変わったかというと何も変わっていない。バイクに乗らなくなっただけだ。

本当はもっと変わるはずだった。
古き良き音楽が再評価されるために、私は音楽を続けてきた。正確には、「古き良き」という言葉には語弊がある。古いから良い、のではない。「良いものが古いものにしか見当たらないだけ」だ。

私の駄作どもは、2010年代に作られた今様音楽である。
しかし、今様を求める、将来ある若い世代に対して、私が何を根拠に今様の音楽を作っているのか、そして本当に価値のある音楽は何なのかを問いかけたいと思っていた。私が生み出したプアミルクブランドをきっかけに、若い世代を深淵なる洋楽レコード・コレクターの世界に招待したかった。ちょっとでも我がプロダクツに興味を持つ者がいれば、いつでも真実の世界を見せてあげる準備ができていた。

しかし、所詮私にそのような能力は無かったということである。
相変わらず世の中には愚にもつかないなんとかポップがのさばっていて、つまらんピコピコ・ビートだけが幅を利かせている。冥土でリック・ウェイクマンがむせび泣いているのが、わたしにははっきりと聞こえる。
(間違えた、リックじゃなくてジョン・ロードか)

今、3年分の録音資料のバックアップを作っている。
このMTRなる録音機材のハードディスクを、フォーマットするためだ。たった20GBしかないHDDドライブであるが、3年分のわが闘争が凝縮されている。
フォーマットを施して、全てが水泡に帰してしまうことを、私は未練がましくも躊躇っているのだ。

さようなら、20GBのHDDよ。
今までありがとう。
私は今、40GBのハードディスクに換装するべく、MTRの改造に励んでいる。
わが闘争はもう少し続く。

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