数年ぶりに手紙というものを書いてみた。宛てたのは大学時代に2年くらいつきあってた友人。行方が全く知れなくなっていたが、ふとしたきっかけで彼の職場を知り、便りを送ってみたのである。このネットマンセーご時世にあえて手紙、なのではなく手紙以外に手段がなかったのだ。
かつて人に文を送るには、まずこれをしたため、ついで人に託し、あとは届いたのかどうか、読んでもらえたかどうか、返事は送ってもらえたのかどうか、それがちゃんと手許に届くのか、何段階も気にかける必要があった。返事が遅ければ余計にだ。もちろん今回はメールアドレスや携帯電話を書いておいたので、返事があったとしても手紙で来るはずはなさそうだ。でもせっかくの機会だから、こういう古式に則った手紙にまつわるドキドキも半分くらいは味わっておきたい。例の歌のように。
さて文章を書き終え、内容を一応見直し、住所を書いて封をし、いざ切手を買うべく郵便局に行った。切手購入窓口に並んでいたら、となりの小包窓口担当の頭の悪そうな兄さんがぼくへ声をかけてきた。
「あー封筒ですよね?え、切手?あー切手代だけ払ってくれればやっておきますから結構ですよ」
ということで、ポストに入れたかったのにこのお兄さんに託してしまった。あんな人に預けてちゃんと届くのかな?おかげでさっそく心配になってきたぞ!
郵便屋さん、お願いね。