出版屋の仕事

知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。

地方への流通

2007年07月09日 | 出版の雑談
あの本以来、「あのブログ、あなたのだったんだね」とよく言われる。ついでに、「何、バカ書いてるんだと思ってたんだよ~」とも言われる。「だったら答とか正しい見解を書いてくださいよ」と言ったんだが、「そのうちにね」とごまかされたりする。匿名ブログなのでコメントをいただきにくいのは、承知している。

業界の知り合いも増えてきたが、今でもわからないことは多い。だから、これからもバカみたいなことを書き続けると思う。

・・・という言い訳を書いたのにはわけがある。今気になってる疑問は、おそらく「何、バカ・・・」の最たるものではないかと思うからだ。でも疑問は疑問なので、書くことにする。

私は車の運転が好きで、よく乗る。都内は原チャリのことが多いが、ちょっとした距離だとすぐ車を出す。出版を始めてから地方出張は減ったが、親戚が散らばってるしゴルフにも行くので、よく高速に乗る。

下手な人や慣れない人を避けて走ると、周りはほとんど運送屋…という時間帯になる。高速は暇なので、「九州までか、大変だな」とか「3台つるんで走ってるな」とか、いろいろ目に入る。何をどのくらい積んでいるのか、どこまで行くかなど、無意識のうちに観察しているのだ。

しかし、本を運んでるトラックがいない。なんと今まで気がつかなかった。

いったい、取次はどうやって本を運んでいるのか。栗田だったらヤマトなのかとも思うが、かといって「トーハンはどこ(日通とか?)、日販はどこ(佐川とか?)」という話も聞かない。もしそうなら、取次VS書店の帳合みたいに、運送会社による取次の取り合い競争の話題を耳にしてもよさそうだ。

搬入口は東京だけじゃなかったっけ。本にも書いたが、長野から取引申込に来た人が、「物流どうしますか?」ときかれて困っていたのを覚えている。桶川なのか本社なのかという細かい話は置いとくとしても、近畿とか東北とかにそれぞれ物流センターがあるという話は聞いたことがないと思う。日販もしかり。

ということは、東京で一旦本が集まる場所から地方の本屋さんへは、やっぱり何かで運んでるはずだ。しかし、高速では見かけない。

鉄道なのかとも思ったが、量を考えたら自社コンテナを使うような気がする。でも取次のコンテナなんか、見たことないと思う。まさか、船じゃないだろう。

自社の覆面トラックなのかとも思ったが、都内には横に社名を書いたトラックが走っている。取次は名前が書いてあるだけで、実は細かい運送屋のトラックということもあるが、とにかく書いてあるトラックはいっぱいいる。高速(長距離)だけ覆面にする必要はなかろう。どちらかというと、宣伝したいんじゃなかろうか。

いろいろここで文句を言ったとしても、普段は取次の存在を非常にありがたく思っている。それは、物流と代金回収が大きな理由なんだが、もしかして彼らは「物流屋さん」と思われたくないのか。

それはともかく、都内を走ってる「雑誌名が書かれたトラック」もいない。

すごい謎である。

4 コメント

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Unknown (chakichaki)
2007-07-09 19:59:53
北海道のお店ですが、大量に注文したらJRのコンテナごともって来られました。多分青函トンネルを通って届けていただいているのだと思われます。
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chakichaki さん、 (タミオ)
2007-07-10 18:37:10
JRのコンテナですか!
それって、店の前までトレーラーで…とか?
でも、普段はどうやって東京から北海道まで運んでるんでしょう? やっぱり謎です~。
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Unknown (トロア)
2007-07-13 15:26:17
タミオさんが会わないだけで毎晩10トントラックがいっぱい走ってますよ。
出版輸送とか○○運輸とか。出版取次運送協和会という団体があるけど、これが取次の本を運ぶ会社の集まりだと思う。
トーハンのマークの入った車は都内の集品だけ。
高速を走るトラックには取次の名前が入っていないから見つけにくいと思う。
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トロアさん (タミオ)
2007-07-17 17:58:33
そうですか、私が見かけないだけでしたか。そりゃそうですよね。なんか、ホッとしました。

都内を走ってて見かけると「仲間意識を感じて」幸せになったりするんですが、これで安心して高速を走れます(笑)
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