何回もダメだったとかアマゾン経由でEC口座をトライしたとかいろいろあったが、ようやく大阪屋との取引がOKになりそう。いろいろあった…というのは主に「苦労したけどダメ続き」ということなんだが、やはり最後はある方にお力添えいただいた。「コネを使いなさい!」と叱られたし、ありがたくお世話になることにした。
前にも書いたと思うが、心の底では「コネ使っていいのかな」とか「ダメならダメでしょうがない」とか「でも本屋さんのことを考えたら、何が何でも…」とか「ただでさえ、こんなちんけな出版社に取次口座があって、コネなんか使ったらもっと妬まれる」とか、あれこれ考えたりはした。
でも世界が広がるのは確かだし、営業も少しずつ慣れてきてこれを機会にもっと頑張りたいし、よしとする。第一、いつまでも「他業種からの参入」とか「素人が始めた」とか言い続けるわけにはいかない。人前で話す(前の記事)なんてこともしてしまったし、ちゃんと「版元らしく」ならなければならない。
コネというのは素晴らしく、今までは電話で断られるばっかりだったのが、初めて担当の人と会えたその日に、取引条件の話にまで進んだ。もちろん、念のためコネの方にもついていってもらったんだが(笑)
条件自体は守秘義務があるので書けない。ちなみに『日本でいちばん…』では「よくいろいろ書いたな」という感想もいただいたが、法的に(というか明文化されている)書いちゃいけないことは書いていない。自分で言うのもなんだが、そのへんは律儀なつもり。
ただ、担当の人の話で気になったのが、「根拠のある数字ではないので、まあ、これでお願いしていると言うか、なんというか・・・」みたいな微妙な表現だ。
根拠のない数字ってのは「売れ部数予想」や「配本数を決めるとき、期待もこめて多めに…」などをいうのだと思っていた。掛け率や返品手数料はもちろんだが、口座開設手数料も採算を考えて決めるんだと思っていたが、根拠のある数字じゃないらしい。たとえ予測数字だとしても、自分たちなりの根拠(統計)はあると言い切られてもこちらに文句はないが、そのへんあちらは非常に低姿勢。
ちなみに私自身は、「取次との取引条件は、各取次と各版元の契約次第」という考え方で、まったく問題を感じない。うちだけ悪くったってしょうがないし、交渉不可と言われてるわけじゃないし、民間企業同士の商行為として普通だと思っている。根拠があるかないかってのは、交渉段階になって相手に納得してもらうために必要になるわけで、こっちが呑める数字なら根拠があろうがなかろうが問題はない。
そう思っていたら、ちょうど本屋のバイト先に流対協というところのFAX通信みたいのが送られてきた。新文化の「出版界の大モンダイシリーズ 『取引条件』を考える」という記事についてのコラムだった。基本的に「新規・零細出版社を虐げるのはけしからん」という論調。
私は、なんで取引条件に基準がなければいけないのか、あるいは基準があるとして、なんでそれを公開しなければいけないのか、まったくわからない。「相手が払ってくれそうなら高く請求して、そうじゃなければ勉強する」ってのは、誰でもすることだと思う。力関係ってのはすぐ悪役にされるが、影響して当たり前。嫌なら交渉すればいいんだし、交渉能力も要望の根拠も、自分の商売能力のうちだと思う。で、うちはその能力は低かったんだが、コネを使えたというある意味別の能力があったわけである。
今回の「根拠がない数字ですが…」には、「皆さんに根拠を示さないといけないって言われてますし…」みたいな取次側の苦悩も感じられて、すごく面白かった。うちはそんなこと全然言わないし、皆さんの条件とは関係なしに交渉したいところはするつもりで行ったんだが、相手側の反応は違ったというわけである。うちの反応がどうということでなく、今までいろいろ文句言われてきた経験に則って説明するという感じ。
コネを使ったから、徒党を組むと思われたのか? いろいろ勉強になった。
前にも書いたと思うが、心の底では「コネ使っていいのかな」とか「ダメならダメでしょうがない」とか「でも本屋さんのことを考えたら、何が何でも…」とか「ただでさえ、こんなちんけな出版社に取次口座があって、コネなんか使ったらもっと妬まれる」とか、あれこれ考えたりはした。
でも世界が広がるのは確かだし、営業も少しずつ慣れてきてこれを機会にもっと頑張りたいし、よしとする。第一、いつまでも「他業種からの参入」とか「素人が始めた」とか言い続けるわけにはいかない。人前で話す(前の記事)なんてこともしてしまったし、ちゃんと「版元らしく」ならなければならない。
コネというのは素晴らしく、今までは電話で断られるばっかりだったのが、初めて担当の人と会えたその日に、取引条件の話にまで進んだ。もちろん、念のためコネの方にもついていってもらったんだが(笑)
条件自体は守秘義務があるので書けない。ちなみに『日本でいちばん…』では「よくいろいろ書いたな」という感想もいただいたが、法的に(というか明文化されている)書いちゃいけないことは書いていない。自分で言うのもなんだが、そのへんは律儀なつもり。
ただ、担当の人の話で気になったのが、「根拠のある数字ではないので、まあ、これでお願いしていると言うか、なんというか・・・」みたいな微妙な表現だ。
根拠のない数字ってのは「売れ部数予想」や「配本数を決めるとき、期待もこめて多めに…」などをいうのだと思っていた。掛け率や返品手数料はもちろんだが、口座開設手数料も採算を考えて決めるんだと思っていたが、根拠のある数字じゃないらしい。たとえ予測数字だとしても、自分たちなりの根拠(統計)はあると言い切られてもこちらに文句はないが、そのへんあちらは非常に低姿勢。
ちなみに私自身は、「取次との取引条件は、各取次と各版元の契約次第」という考え方で、まったく問題を感じない。うちだけ悪くったってしょうがないし、交渉不可と言われてるわけじゃないし、民間企業同士の商行為として普通だと思っている。根拠があるかないかってのは、交渉段階になって相手に納得してもらうために必要になるわけで、こっちが呑める数字なら根拠があろうがなかろうが問題はない。
そう思っていたら、ちょうど本屋のバイト先に流対協というところのFAX通信みたいのが送られてきた。新文化の「出版界の大モンダイシリーズ 『取引条件』を考える」という記事についてのコラムだった。基本的に「新規・零細出版社を虐げるのはけしからん」という論調。
私は、なんで取引条件に基準がなければいけないのか、あるいは基準があるとして、なんでそれを公開しなければいけないのか、まったくわからない。「相手が払ってくれそうなら高く請求して、そうじゃなければ勉強する」ってのは、誰でもすることだと思う。力関係ってのはすぐ悪役にされるが、影響して当たり前。嫌なら交渉すればいいんだし、交渉能力も要望の根拠も、自分の商売能力のうちだと思う。で、うちはその能力は低かったんだが、コネを使えたというある意味別の能力があったわけである。
今回の「根拠がない数字ですが…」には、「皆さんに根拠を示さないといけないって言われてますし…」みたいな取次側の苦悩も感じられて、すごく面白かった。うちはそんなこと全然言わないし、皆さんの条件とは関係なしに交渉したいところはするつもりで行ったんだが、相手側の反応は違ったというわけである。うちの反応がどうということでなく、今までいろいろ文句言われてきた経験に則って説明するという感じ。
コネを使ったから、徒党を組むと思われたのか? いろいろ勉強になった。
人前で話さないことに臆さないというのを読んで、アッ、僕ははすごく臆すので、エライなと思っています。
これからもあなたを大いに参考にしてトレイルを追って行きます。不肖の弟子にいつかなれればいいでしょう。
あなたのブログは僕の心の救いでした。このブログが本になるのは当然と思っていましたし、なってよかったと思いいました。
なにをいいたいかというと、ボクはほんとうにあなたに感謝しているということです。「え、なに?」でしょうが、そういうことです。
なんとなく励まされているようで嬉しくなりました。
なんにもエラいことなんかありませんけど
どうぞこれからもよろしくお願いします。