新刊のDTP、ようやく完了。
1番楽しい工程であるカバーデザインも完了して、本日出力しにキンコーズへ。印刷物を扱っている業種なのに、ちゃんとしたプリンタがないのが情けない。が、うちの規模では「してはいけない設備投資」なので、データを持って毎回通う。
あの店はいつ行ってもいろんな客がいるが、デザイナーとかなんだろうか? デザイン事務所だとちゃんとしたプリンタは持っていそうな気がするから、普通のオフィスの人たちなんだろうか。
で、それとは全然関係ない話だが、在庫。今回は在庫情報ではなくて、本当の在庫の話である。(もうすぐ決算なので・・・)
以前から、「在庫=悪」、「在庫=即<悪者>」みたいな言い方に疑問を感じていた。うちの在庫は少ないので、保管に大したコストがかかっていないせいもある。
毎年棚卸しをして在庫の経理処理もするんだが、あまり「損してる」という気がしない。実際は、当期に限って言えば「仕入から在庫分だけ引く」わけで、当然利益が上がる(納める税金が増える)。けれども翌期に洗い替えをするから、どっち(今期か来期か)がより儲かるかって話だと思う。
その考え方をある税理士の人に説明したんだが、どうしてもうんと言ってくれない。巷で言う「在庫=悪」が正しいと言う。会計士と違って「払う税金」のこと担当だからかな、とも思う。
で、何度もやり取りするうちに、ようやくわかってきた。
在庫のすべてが「そのうちに売れるもの」ではないということ。うちの場合は幸い大部数を刷ってないので、「このくらいは在庫として持っていたい」という数になっている。
ところが今期初めて、在庫と呼ぶより「売れ残り」という本が出てきた。これが、巷&税理士の言う、悪い在庫である。
口座貸しをした本なんだが、特に力を入れてそういう商売をしているわけではないので「手数料の料金体系」なんてちゃんとしたものはない。とりあえず書店に流してほしいという相手と「適当に合意した」条件で扱った。
あるとき損益分岐点を超えたのでホッとしてたんだが、「キャッシュは取り戻したが、在庫がある」ことに最近気づいた。うーん、山のように返品されてきた本については、話し合っていない。お互い、「損を出さない」ことだけ気にしていたというか、ようするに決算期には「BSがP/Lに繋がる」ことなんか、全然考えていなかった。(出した人も、もっと売れると思っていたに違いない。)
そこまで考えてわかったのは、やっぱり「適正在庫数」についてよく考えなきゃいけないということ。
以前どこかのセミナーで、「これからの出版は、パッと出してさっさと売って在庫ゼロにして絶版にする」のが正しい道のように講師が話していた。
うちとしては、新刊時期を過ぎてスローになったペースで3年くらいもつくらいの在庫がほしい。新刊時期を過ぎるときに損益分岐点を超えることを、常に目標にしている。だから、その後の細々とした注文に「3年くらいは応じたい」というのが根拠。
以前品切れになった本が、最後の最後になって在庫が「ゼロ、1、ゼロ、2、ゼロ、1・・・」と結局しばらく注文には応じられた。だから、3年のつもりでいたら5年は流通させられるような気がする。5年で「品切れ」という名の絶版にするなら構わないと思う。
もちろん、半永久的に売れ続ける(半永久的に増刷できる)本を作れたら、もっと嬉しい。
来期の課題とする。(さあ、この悪い在庫、どうしよう・・・)
1番楽しい工程であるカバーデザインも完了して、本日出力しにキンコーズへ。印刷物を扱っている業種なのに、ちゃんとしたプリンタがないのが情けない。が、うちの規模では「してはいけない設備投資」なので、データを持って毎回通う。
あの店はいつ行ってもいろんな客がいるが、デザイナーとかなんだろうか? デザイン事務所だとちゃんとしたプリンタは持っていそうな気がするから、普通のオフィスの人たちなんだろうか。
で、それとは全然関係ない話だが、在庫。今回は在庫情報ではなくて、本当の在庫の話である。(もうすぐ決算なので・・・)
以前から、「在庫=悪」、「在庫=即<悪者>」みたいな言い方に疑問を感じていた。うちの在庫は少ないので、保管に大したコストがかかっていないせいもある。
毎年棚卸しをして在庫の経理処理もするんだが、あまり「損してる」という気がしない。実際は、当期に限って言えば「仕入から在庫分だけ引く」わけで、当然利益が上がる(納める税金が増える)。けれども翌期に洗い替えをするから、どっち(今期か来期か)がより儲かるかって話だと思う。
その考え方をある税理士の人に説明したんだが、どうしてもうんと言ってくれない。巷で言う「在庫=悪」が正しいと言う。会計士と違って「払う税金」のこと担当だからかな、とも思う。
で、何度もやり取りするうちに、ようやくわかってきた。
在庫のすべてが「そのうちに売れるもの」ではないということ。うちの場合は幸い大部数を刷ってないので、「このくらいは在庫として持っていたい」という数になっている。
ところが今期初めて、在庫と呼ぶより「売れ残り」という本が出てきた。これが、巷&税理士の言う、悪い在庫である。
口座貸しをした本なんだが、特に力を入れてそういう商売をしているわけではないので「手数料の料金体系」なんてちゃんとしたものはない。とりあえず書店に流してほしいという相手と「適当に合意した」条件で扱った。
あるとき損益分岐点を超えたのでホッとしてたんだが、「キャッシュは取り戻したが、在庫がある」ことに最近気づいた。うーん、山のように返品されてきた本については、話し合っていない。お互い、「損を出さない」ことだけ気にしていたというか、ようするに決算期には「BSがP/Lに繋がる」ことなんか、全然考えていなかった。(出した人も、もっと売れると思っていたに違いない。)
そこまで考えてわかったのは、やっぱり「適正在庫数」についてよく考えなきゃいけないということ。
以前どこかのセミナーで、「これからの出版は、パッと出してさっさと売って在庫ゼロにして絶版にする」のが正しい道のように講師が話していた。
うちとしては、新刊時期を過ぎてスローになったペースで3年くらいもつくらいの在庫がほしい。新刊時期を過ぎるときに損益分岐点を超えることを、常に目標にしている。だから、その後の細々とした注文に「3年くらいは応じたい」というのが根拠。
以前品切れになった本が、最後の最後になって在庫が「ゼロ、1、ゼロ、2、ゼロ、1・・・」と結局しばらく注文には応じられた。だから、3年のつもりでいたら5年は流通させられるような気がする。5年で「品切れ」という名の絶版にするなら構わないと思う。
もちろん、半永久的に売れ続ける(半永久的に増刷できる)本を作れたら、もっと嬉しい。
来期の課題とする。(さあ、この悪い在庫、どうしよう・・・)
いわゆる売れ残りは、廃棄するしかないでしょう。弊社の場合は、発刊して2年目に売れた部数の2倍しか、倉庫に残さないようにしています。
つまり2年経った段階で、見切りをつけて、4年で品切れにするという具合です。2年、4年の年数に何かの根拠があるわけではありません。しいていえば、倉庫会社の社長さんのプレッシャでしょうか。
4年で品切れということは「2年目に売れた部数と同数を倉庫に確保」ということですか?
うちの場合、新刊時の動きがずっと続くわけじゃないので、そこまでできません(--;
逆に言えば、2年後に「それまでに売れた部数ほどは残ってない」ので、以前記事に書きましたがいつも「スローな本の増刷をどうするか」悩んでいます。
倉庫会社の社長さんからどういうプレッシャーがあるのでしょう?
発刊した年が当然売り部数は多くなるので、1年経って季節を一回りすれば、その後の売れ行きは2年目とだいたい同じだという経験則です。
スローな本の増刷についてですが、2年目の売り部数から判断して、その後2年程度で費用が回収できないと判断されるものは、悲しいですけど増刷はしません。その旨、著者へも伝えます。
倉庫会社の社長さんのプレッシャーについては、弊社との契約条件を詳しくお話ししなければなりませんが、ひと言にまとめると、「かなり低めの定額制」でやっていただいているためです。
つまり、発刊点数が増えても、月々の支払いはいっしょというとんでもない契約なのです。
もちろんある程度の段階で何回かの値上げがありましたが。
でも、ババッと売れて在庫が少なくなっても、いっぱい払わなきゃいけないんですね(笑)
それに、パパッと在庫がなくなるなんて、夢の夢ですから。
ただの倉庫代でも「えいやっ!」だった私からすると、それこそ夢かなぁ。実際は、搬入に行くのは楽しいので無理にでも他人に頼もうという気にはまだなりませんが、早くいろんなこと(宣伝とか)にポンと出せるようになりたいと思います。