出版屋の仕事

知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。

初めての経理 その4

2005年03月22日 | 出版経理
反応は薄いが、占めるウェイトとしては軽くないので、経理についてもう少し書く。

以前、トーハン日販以外の取次に取引申込に行ったとき、バカにしたような顔で「あなた、計算書作れる?」ときかれた。そのときは、請求書くらい作れるに決まってるだろ!と思って、ムッとした。

その面倒くささを考えると、きかれてもしょうがないかな、とは思う。が、自分で作ったルール(委託は何ヵ月後に支払いとか、注文も翌月と言いつつ一部保留とか)なんだから、取次側は作れて当たり前。

こっちは計算書が合っているか確認したいだけなのに、何がそんなに大変か。実は、ルールどおりじゃない。

例えば、「注文は翌月と言いつつ一部保留」という悲しいルールは、3割保留と契約書には書いてある。

が! 実際は、「3割くらい残るように、適当に支払金額を決める」というのが正しい。なので、突き合せるために自分で計算式を入れて作ったエクセルシートと、絶対一致しない。3割残して残高を出すんじゃなくて、取次様が払うといってくれた金額を引くのが正しい。

それまで溜め込んでいた計算書を、そうやって順番に確認していく。なんとか最新のものまでたどり着いた。売掛金は合ってたので、あの「出版の基礎」コースの講師が言ってたような心配はなさそうだ。

ホッとしたのもつかの間だった。そもそも、「出版の基礎」コースに行ったのは、法人会からの決算説明会のハガキでこりゃいかんと思ったから。つまり、決算の時期だってことだ。

まあ、出版に限ったことじゃないけど、棚卸しとか原価の計算とか、まったくもって面倒だ。返品引当金という余計な項目まで増えた。

おまけに、ちょっとでも出て行く金を減らそうと、消費税の簡易課税で「製造業」の恩恵を受けるために、わざわざ細かく分けるなんてこともしてしまう。

出版始めて以来、「自業自得」と思うことが、やたら増えた。トホホ・・・

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