小さな幸せ

小さな幸せの見つけ方感じ方の達人をめざして!

おにぎりと太宰

2006-04-29 00:41:21 | 読書

いよいよゴールデンウィーク始まりました。

どこかに行かれますか?

アウトドアには美味しいおにぎりが一番。

今日、はなまるマーケットで絶品おにぎりの作り方、やっていました。

そのコツは

①ごはんはいつもより少しかために炊く

 

②炊き立てご飯は、お皿にとって湯気をとばす

 

③握るのは4回

 

この握るのが4回っていうのが最大のコツです。

私、10回は握っていましたね。

こわれそうなくらいがいいんだそうです。

中に入れるおいしそうな具の作り方もやっていました。

詳しくは↓

http://www.tbs.co.jp/hanamaru/tokumaru/060428.html

はははは・・・又手を抜いて。

 

 

どこに出かけても混むからなあ~。

それなら家で本でも読もうかな~って思っている方には、この本をおすすめ。

 

太宰治著 お伽草紙

この中には

瘤取り

浦島さん

カチカチ山

舌切雀

があります。

どれも、昔話を太宰流にアレンジしています。

おもしろおかしく書かれていますが、その底には、人間の持っているどうしようもない性も描かれています。

 

「瘤取り」

家族に理解されない、なんとも小市民的なお爺さんのお話。

 

太宰のこういう表現が特に好きです。

 

このお爺さんは、お酒を、とても好きなのである。

酒飲みというものは、その家庭に於いて、たいてい孤独なものである。

孤独だから酒を飲むのか、酒を飲むから家の者たちにきらわれて自然に孤独の形になるのか、それはおそらく、両の掌をぽんと撃ち合わせていずれの掌が鳴ったかを決定しようとするような、キザな穿鑿に終るだけの事であろう。

 

「浦島さん」

ファンタジー小説です。

読んでいる自分も浦島さんと一緒に亀に乗って、その亀とおしゃべりしながら竜宮城に行ってるような錯覚をおこします。幻想的です。

 

「カチカチ山」

これは、特に面白いです。

兎を16歳の少女。(処女)

狸は風采のあがらない愚鈍大食の中年男。

この美少女と醜男の宿命物語です。

かまえばかまうほど、通えば通うほど嫌がられ、軽蔑される狸。

平然と、櫂で湖底に狸を沈める兎。

太宰いわく、女性はすべて、この無慈悲な兎が一匹住んでいる。

男性は、善良な狸がいつも溺れかかってあがいている。

そうです。

 

「舌切雀」

お爺さんが嫉妬深い悪妻になやまされているとき、優しい心の通う小雀と恋をするラブストーリーです。

お爺さんといっても、年は40前。

嫉妬から雀の舌を切るお婆さんは33の厄年という設定。

小雀がとっても可愛いんです。

 

どれも最後に落ちがあるんですが、その落ちにうならされます。

太宰という作家は、こういうアレンジがとっても得意だったそうなんですね。 

 

面白いですから、だまされたと思って読んでみてください。

 

今日の私の小さな幸せ

 

                                                                                                              

コデマリが奇麗に咲いています。


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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
太宰は私も好きでした (ちょっと一休み)
2006-04-29 01:38:41
 こんばんは、いつも豊富な花のお話には感心と羨望と感嘆と・・・はい、そんなふうに私も花に親しめるように努力中です(笑)

 太宰治の作品よく読まれているのですね。

 それで、私も久しぶりに「御伽草子」のこれらのお話をチラチラ見ていたら、あらためて気がつきました。

 昭和20年3月から7月にかけて執筆しているんですね。

 敗戦濃厚なこの時期に、こんな小説を書ける作家だったということにちょっと驚きでした。
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おにぎり。 (iram)
2006-04-29 10:35:58
ゴールデンウィーク・・入っちゃいましたね。

それで明日は、また例の山に例の物を採りに行く予定なのですが、お弁当はめんどくさいから、コンビニで買っていこうと思ってたのに・・・、

おにぎりネタ・・美味しいおにぎりの握り方や具まで・・・やっぱり頑張って作りますというか作りたくなっちゃいました。(笑)

太宰さんの「御伽草子」、以前tamiさんに勧められて読みました。面白かったですよ。

舌切り雀なんて、ちょっと考えさせられましたが。(笑)

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おにぎり (*aprile)
2006-04-29 16:24:05
こんにちは。

連休中にはマーブルを連れてどこかにドライブに行くつもりです。行き先はその時の気分次第・・・計画性がないでしょう?(笑)

おにぎりっていつ作ったかな、と考えるほど作ってないですね。こんどはおにぎりでも持ってお出掛けしようかな。

「お伽草紙」ですね。面白そうだからわたしも読んでみよう。わたしがいかに本を読んでないか分かってしまいますね(苦笑)
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カチカチ山は (kenji)
2006-04-29 19:05:25
 男の永遠のテーマ。

 私も何度か溺れかけました。

 角張った櫂に突かれて身体中(からだじゅう)傷だらけにもなりました。

 それでもこりずに女に近づきます。
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太宰好き! (tami)
2006-04-29 23:05:37
ちょっと一休みさん



ちょっと一休みさんも太宰、お好きなんですね。なんか嬉しいですね。(笑)



「お伽草紙」手元にお持ちなんですね。

戦前戦後の頃、多くの作家が筆を折った中、彼はこういうユーモア小説を書かれていたんですね。

彼が、芥川賞が欲しくて、川端康成に「くれ~」って頼んだというエピソードがとっても人間らしくて好きです。(笑)



芝桜、覚えたんですよね。(笑)
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おにぎりは? (tami)
2006-04-29 23:09:19
iramさん



今日はおにぎり作りましたか?



ところで、「女生徒」読んで読んでと言ったのは覚えているのですが「お伽草紙」も言ってたんですね。

ごめんね、いつもいつも。



これだけ、違うもの頑張ってお勧めできたらどんなにいいでしょうね。(笑)
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いいですね! (tami)
2006-04-29 23:18:18
*aprileさん



おにぎり持って近くの公園に行くのが安上がりで混んでなくていいですね。(笑)

連休中は、お天気もまずまずのようですしね。



ところで、*aprileさんは、ダヴィンチ・コードもナルニア国物語も読まれているんですよね。もう尊敬します。
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ハハハハ・・・ (tami)
2006-04-29 23:22:03
kenjiさん



いいですね、とっても。

kenjiさん、湖底に沈みそうになったんですね。

それでもこよなく女性を愛する。

なんて素敵なことでしょう。



しかし、ず~っと前、若い若いときは、湖底に女性を沈めて泣かせた事もおありなんじゃないですか?

泣かせた数だけ泣かされるって言いますから。(笑)

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おにぎり (ひとり)
2006-04-30 00:14:38
以前、週刊現代かポストで試験をしていましたよ。

熱いご飯で握った物と冷めたご飯で握った2つのおにぎりを食べ比べをしてもらう。

食べる人には何も教えないで食べてもらう。結果は冷めたご飯で握ったおにぎりの方が美味しいと答えた人が多かったですよ。

不思議な結果でしょう?

手がヤケドしそうな思いで握ったのが馬鹿みたい。

熱いと手に水を付け過ぎるからかな?
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そうんなんですか (tami)
2006-04-30 00:47:53
ひとりさん



へ~、面白いですね。



ま、愛を握りこめば、冷めていようが、熱かろうが美味しいと思うのですが、ひとりさん、どうでしょう?(笑)



トレードの件、岩瀬もほしい~♪ダメ~?
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