小さな幸せ

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卑弥呼と日食

2009-07-22 21:00:08 | 読書

合歓の花

 

 

 

今日の皆既日食のテレビの中継で、この合歓の木を持っていってました。

暗くなり始めたとき、この合歓の葉が併せはじめてました。

 

 

本当に真っ暗になったのには、驚きましたね。

 

現在では、何日何時に何分間暗くなるってわかっていますから、天体ショーとして楽しめます。

でも、昔の人はこわかったでしょうね。

 

井沢元彦さんの

「逆説の日本史(1)古代黎明編」

に面白いことが書かれていました。

 

卑弥呼はなぜ殺されたのか。

戦争に負けたから、というのが松本清張説であり、

その年たまたま皆既日食が起こったから、

ヒミコの死がアマテラスの岩戸隠れの神話になったのではないか、

というのが古天文学の斉藤国治説である。

 

しかし、卑弥呼が太陽神に仕える巫女であり、太陽神そのものと考えられていたとすると、もっと踏み込んだ結論を出すことができるのではないか。

 

卑弥呼を民衆はどう崇めていたのか。

 

あの御方は太陽の神様だ。

あの御方の下で戦う我等は「太陽の帝国」の神の戦士だ。

そう思っていたのではないか。

 

ところが、そこに突然皆既日食が起こる。

 

それが日本列島で90年ぶりに観測された皆既日食である。

おそらく邪馬台国の人間はすべて、生まれて初めてそんな現象を見たに違いない。

一体どうして神である太陽が黒くその姿を隠すのか。

それはどう考えても卑弥呼の責任である。

 

卑弥呼の心がけが悪いから、そういうことになるのだ。

当然、邪馬台国軍は

「神の兵士」

であるという強い信念を打ち砕かれる。

これで狗奴国との戦争に勝てるはずがない。

 

かくして空前の大敗北を喫した邪馬台国の住民は決起し、役に立たなくなった女王を殺したのではないだろうか。

 

 

紀元248年9月5日にも、今日のような皆既日食があったんですね。

その年、あの卑弥呼は死んでいたとは。

 

日食とか月食っていうのは、規則的な天体の運動の結果起こるのだから、コンピューターではじけば、太古の昔の日食の日までわかるんですね。

歴史好き、天体好きの人たちにはたまらないロマンでしょうね。

 

「天の岩戸隠れ」の神話はご存じですか?

私は、宮崎の隣県に住んでいますからこのお話は知っています。

 

天照大神(あまてらすおおみかみ)は、弟のスサノウノミコトをいつくしんでいたんですね。

でも、この弟君は結構やんちゃ。

ある時、大神の神聖な機屋をけがしたことに怒って、天の岩屋にはいって、身をかくしました。

すると、あたりは真っ暗。

 

他の神々が、何とかして大神に出てきてほしいと、神楽を奏します。

で、その神々の心が通じたのか、岩戸から出てくると、世の中はもとの通り明るくなったのでした。

 

この神話の現象は、日食ではないかと言いだしたのが、江戸時代の儒学者荻生徂徠だとか。

 

 

今日一日、何か落ち着かない感じで過ごしましたが、こういう古代の日食にまつわるお話も面白いのではないでしょうか?

 

 

カープ?

聞かないで!

 

今日の私の小さな幸せ

 

今日の、大相撲。

白鵬と琴光喜の大一番。

凄かったですね。

あの一番は、興奮しました。

琴光喜にとっても忘れられない相撲になると思います。

それにしても、名古屋は今、暑い。

 

コメント (20)
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