小さな幸せ

小さな幸せの見つけ方感じ方の達人をめざして!

「愛の法則」第2章

2007-08-21 23:17:48 | 読書

小葉擬宝珠(コバギボウシ)

 

 

深夜から、明け方にかけて開きます

朝露に濡れているのがわかるかしら?

 

 

高原の花は早起きです

寝起きの顔が一番綺麗(人間と違うところ)

花の朝露が生まれたてのお日さまの光を浴びてピカッと輝く瞬間

その瞬間が切り取れたらどんなにいいでしょう

これはこれからの私の夢

 

さて、昨夜の続きです。

米原万里さんの「愛の法則」より

第2章 「国際化とグローバリゼーションのあいだ」

これは2004年10月 愛媛県立三島高等学校での講演分です。

この日の講演は残念ながらシモネタ無しです。

でも、テーマは堅いのですが、とってもわかりやすいんです。
勿論、対象が高校生ということもありますが、彼女の話術はすごいです。
こんな先生に社会科を教えてもらったら、歴史も地理も保健体育(?)も大好きになったのではないでしょうか。

 

一部抜粋

江戸末期になると、まだ鎖国時代ですけれども、今度は日本の知識人たちにとって、最高の文化はオランダとオランダ語になっていきます。

命がけでオランダ語を勉強します。

・・・・

たしかに、日本に対して特権的な地位を、つまり、唯一の貿易対象国となる地位を確保する17世紀のオランダは黄金時代にありました。

皆さん、歴史の教科書を思い出してください。
ヨーロッパ列強の中でも最強の国の一つです。
世界各国に植民地を持っています。

その後、後からやってきたイギリスと戦争をします。
4回にわたった英蘭戦争は、全部劣勢でした。

坂道を転げ落ちるようにどんどん衰退していきます。
講和のすえ、殖民地を失います。
戦争は植民地の分捕り合戦なんです。

オランダはヨーロッパの国々の中でトップにいたわけですけれども、不利な戦争のたびにどんどん地盤沈下していきます。

経済力も軍事力も落ち込んで、そのうちだんだん技術や自然科学部門の力も弱まってきます。

ところが、日本の知識人はそれを知らずにいたのです。

おそらくオランダも、自分の不利なことを日本に知らせようとはしなったかと思います、

ですから、それを知らない日本人はオランダ一辺倒でせっせとオランダ語を学んでいたのです。

江戸時代の蘭学者たちが命がけで一途にオランダ語を勉強していく姿は、結構感動的ですよね。

でも、実際の世界はもう変わっていたのです。

明治維新よりちょっと前に、実はオランダは世界最強の国でもないし、世界で最も学問が進んでしる国でもない。
ということを多数の日本の知識人が知ることになります。

もう大慌てです。

大慌てで軌道修正をして、お師匠さんのくらがえをしていきます。

当時は藩によって違いましたけれども、フランスやイギリス、ドイツ、アメリカなど、欧米先進国にお師匠さんをくらがえするわけです。

そういう国にどんどん留学生が行きます、

そして、これが第二次世界大戦後になると、アメリカ一辺倒になります。

 

 

米原さんは、日本人は世界の基準に自分を合わせようとする。

アメリカは自分達の基準を世界に普遍させる、強要していくことを「国際化」としている・・・。

と語っています。

難しい言葉を使っていないので、私のような、社会科音痴にも理解できました。

愛について考えることはあっても国際化については余り考えたことのない私が、少しだけ考えたりもしました。

明日は第3章「理解と誤解のあいだ」をご紹介します。

え~もういいよ~って?

まあ、そう言わずに・・・・。

 

今日の私の小さな幸せ

 

大きなスイカをもらいました。

もうスイカより梨よね~って話していたのですが・・・。

今年の食べおさめになりそうです。

 

 

コメント (18)
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