Sex Pistols - EMI (Live From Winterland Ballroom, San Francisco, USA / 1978)
セックス・ピストルズの1977年のデビュー・アルバム『勝手にしやがれ!!
(Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistols)』に収録されている「拝啓EMI殿」
を和訳してみる。
「EMI」 Sex Pistols 日本語訳
無制限の供給に理由などありはしない
流通経路は確立していたと俺はおまえに言っておく
評判に釣られて奴らだけでやったこと
誰かって?
EMIだよ
EMIだよ
EMIの奴らだよ
多くの奴らが胡散臭い行動をしていた
多くの奴らが俺たちをサポートしている
膨大な枚数
あちらこちらに販路がある
誰かって?
EMIだよ
EMIだよ
EMIの奴らだよ
だから俺たちの友人たちは吊るしあげられた
いつの日か彼らは俺たちが止めるだろうと願っていた
俺たちは後で加わっただけで
誰の指示も受けない
絶対にだ!
俺たちが金儲けの手段をでっち上げたとおまえは思っていた
俺たちが本気なのだとおまえが信じないのならば
おまえは安易な控訴に負けるだろう
おまえが別の表紙をつけ替えないのでないならば
本は表紙だけで判断するものではない
順番を待って列に並んでいる愚か者たちのサインなんか
目も通さずに契約するようなものなんだ
まるで
EMIだよ
EMIだよ
EMIの奴らのようだ
無制限の供給によって
無制限に版を重ねる
それこそが
俺たちが契約を破棄しなければならなかった唯一の理由だ
無制限の供給に理由などありはしない
流通経路は確立していたと俺はおまえに言っておく
評判に釣られて奴らだけでやったこと
俺に圧力など必要ない
あんな使えない愚か者たちに我慢できないんだ
無制限の供給
やあ、EMI
さよなら、A&M
この曲は「EMI批判」と受け取られているのだが、最後のフレーズを聞いても分かるように
何やかんや言ってもEMIは自分たちのレコードをリリースしてくれたのに、A&Mレコードは
一枚のレコードさえリリースさせてくれなかったという手が込んだ皮肉にも聞こえる。