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MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『イソップの思うツボ』

2019-08-29 00:56:13 | goo映画レビュー

原題:『Aesop's Game』
監督:上田慎一郎/中泉裕矢/浅沼直也
脚本:上田慎一郎
撮影:曽根剛
出演:石川瑠華/井桁弘恵/紅甘/斉藤陽一郎/藤田健彦/高橋雄祐/渡辺真起子/佐伯日菜子
2019年/日本

「イソップのゲーム」のやり方について 

 前作『カメラを止めるな!』の流れを汲む作品として上田慎一郎が中心となって書く脚本が冴え、とてもよく出来ていると思うのだが、作品の性格上内容を明かすことができない。一つ難を挙げれば昨今の銀行では簡単に大金を卸すことはできないと思うのだが、ただ選曲の良さには感心させられた。
 しかし主人公の一人の名前が亀田美羽で、別の一人の名前が兎草早織なのだからイソップ物語の「ウサギと亀」がモチーフになっていることくらいは明かしてもいいと思う。つまり「亀」が「ウサギ」をどのような目に遭わせるのかということで、前作とは違ってダークなテイストなのだが、ラストの「ウサギ」に対する甘さ故にそのダークさを徹底させていないような印象を受けた。「亀だけに手も足も出ない」という言葉の意味が上手く理解できなかったのだが、これは「亀田家に手も足も出ない」という暗喩なのだろうか。


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