原題:『Resident Evil: The Final Chapter』
監督:ポール・W・S・アンダーソン
脚本:ポール・W・S・アンダーソン
撮影:グレン・マクファーソン
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ/アリ・ラーター/ショーン・ロバーツ/ルビー・ローズ/イアン・グレン
2016年/イギリス・ドイツ・カナダ・フランス
「客寄せパンダ」の「寿命」の短さについて
全編旦那のポール・W・S・アンダーソンによって撮られた、ほぼ主人公のアリスを演じるミラ・ジョヴォヴィッチの「一人芝居」と断言してもいい。もちろんローラの出演は日本人観客に対する「サービス」であることは分かってはいたが、その「客寄せパンダ」の「寿命」が余りにも短いことには驚かされた。これはあくまでも想像の域を出ないが、監督が期待していたほどローラの演技に冴えがなかったのかもしれない。
その慌ただしい映像は明らかに3D用に撮られたもので、ストーリーそのものに驚きはなかったが、あれほど頑張って敵を倒したアリスのラストシーンが結局冒頭のシーンと同じになってしまうというアイロニーは効いていると思う。