原題:『Big Game』
監督:ヤルマリ・ヘランダー
脚本:ヤルマリ・ヘランダー/ペトリ・ジョキランタ
撮影:ミカ・オラスマ
出演:サミュエル・L・ジャクソン/オンニ・トンミラ/レイ・スティーヴンソン
2014年/フィンランド・イギリス・ドイツ
小国による「ハリウッド映画」製作の難しさについて
例えば、川に流されて湖に至ったアメリカ大統領のウィリアム・アラン・ムーアと地元の13歳の少年のオスカリが湖に半分沈んだエアフォースワンの尾翼を見上げるシーンは『猿の惑星』(フランクリン・J・シャフナー監督 1968年)のラストシーンを想起させたり、続篇を匂わすオチも悪くはないが、このような大きな話(=ビッグゲーム)で上映時間が90分というのはいかにも短すぎる。
しかし例え上映時間90分であっても本作はフィンランド映画史上最もお金がかかった作品で、その割には収益は予算の半分程度であるため続篇はなさそうである。