原題:『Terminator Genisys』
監督:アラン・テイラー
脚本:レータ・カログリディス/パトリック・ルシエ
撮影:クレイマー・モーゲンソー
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/ジェイソン・クラーク/エミリア・クラーク
2015年/アメリカ
「ターミネーター」の本当の恐ろしさについて
本作の評価も決して高いものではない。今まで抵抗軍のリーダーだったジョン・コナーがスカイネットに襲撃されて新型ターミネーターT-3000へ改造された辺りからストーリーがややこしくなり、ラストにおいてそのジョン・コナーと「おじさん(Pops)」ことT-800ターミネーターが「ミメチック・ポリアロイ(Mimetic polyalloy)」と呼ばれる液状金属の実験槽の中で死闘を演じ、高熱の液状金属の中で溶けたはずの「おじさん」がすぐにヴァージョンアップして現れた時には、思わず笑ってしまったが、あくまでも本作は3部作の最初であり、いくらおかしくても判断は留保しておかなければならないであろう。
しかし個人的な一番の問題は、もはや基軸を失った次回作を観て理解できるかどうか自信を失ってしまったことにある。今回はっきり分かったことはジェイソン・クラークとエミリア・クラークは名字は同じでもオーストラリア人とイギリス人で親戚でもなんでもなかったということと、エミリア・クラークは今年29歳で意外と大人だったということくらいである。