原題:『Thor: The Dark World』
監督:アラン・テイラー
脚本:クリストファー・ヨスト/クリストファー・マルクス/スティーヴン・マクフィーリー
撮影:クレイマー・モーゲンソー
出演:クリス・ヘムズワース/ナタリー・ポートマン/トム・ヒドルストン/アンソニー・ホプキンス
2013年/アメリカ
ラストで御破算になる作品について
惑星直列という現象と対照的に、時空間の歪みで自分の居場所が定まらないまま相手と戦うキャラクターたちの戸惑う様子のコントラストが笑いを誘うが、ジェーン・フォスターとエリック・セルヴィグ博士が敵たちに追われるシーンに緊張感が感じられないところが惜しい。
ところがラストになってソーと言葉を交わし、ソーが地球に向かった後に、父のオーディンが突然変身してしまったことで、話が分からなくなってしまった。それならば相手を打ち負かすためにソーたちがマレキスやダーク・エルフと戦っていた際に交わしていたはずの「暗黙の了解」はどう解釈すればいいのだろうか。続編を観なければ理解できないと思うが、続編を観て理解できる保証は無い。