MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ラッシュ/プライドと友情』

2014-02-07 22:34:53 | goo映画レビュー

原題:『Rush』
監督:ロン・ハワード
脚本:ピーター・モーガン
撮影:アンソニー・ドッド・マントル
出演:クリス・ヘムズワース/ダニエル・ブリュール/オリヴィア・ワイルド/ナタリー・ドーマー
2013年/アメリカ・イギリス

女性を巡る天才たちのその後について

 メカに詳しく「コンピューター」と呼ばれるほど冷静沈着にレース運びをするニキ・ラウダと、レース前には嘔吐をするなど決して度胸がいいというわけでもなく、マシンの細かい規定にこだわらないくらいに自由奔放で人気を得る天才型のジェームズ・ハントの物語は、皮肉なことに1976年のドイツのニュルブルクリンクにおいて、豪雨の中のレース開催を反対したラウダが瀕死の重傷を負い、決行に賛成したハントが無傷という皮肉な結果に終わり、シリーズ最終決戦の日本の富士スピードウェイにおいても豪雨であったためにラウダは途中リタイアしてしまう。
 このラウダとハントの対照的な性格は、もちろん生まれつきのものではあろうが、女性関係においても違いがうかがえる。ラウダはマルレーヌ・クナウスと結婚し、さらに慎重なレース運びを試み、結果的に1976年は1ポイント差でハントに逆転され、世界チャンピオンになれなかったが、ハントはスージー・ミラーと結婚したものの、やがて離婚してしまい、失うものが無くなったためにその年の世界チャンピオンになれた。しかしこの生き急いだハントはレーサーとしての活動期間を縮め、45年という早世につながったのではなかったのか。


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当事者に気を遣うドラマ

2014-02-07 21:02:51 | Weblog

明日ママ問題「公共の場で謝罪して」(日刊スポーツ) - goo ニュース
「明日ママ」4話13・1%、最低視聴率を更新(産経新聞) - goo ニュース

 日本テレビは、「明日、ママがいない」について全国児童養護施設協議会に対して、

文書で「施設の子どもたちが傷ついたりすることは意図するところではなく、重く受け止め

衷心より子どもたちにおわびしたい」と謝罪し、児童養護施設の実情について「詳細に

伺い、表現上の留意点を確認する必要があった」と取材不足を認めてしまった。どうして

児童養護施設の関係者たちの思い通りにドラマを制作しなければならないのか、いまだに

理解できない。例えば、全国児童養護施設協議会の藤野興一会長は「傷ついた子供達に、

この文書だけでなく、番組などで公に謝罪してほしいとお願いした。あまりにも社会的養護

について理解不足」と語っているが、ドラマの観方に対する自身の理解不足に対する問題

はおざなりで、三上博史が演じる施設長自身も明らかに心に傷を持った男であり、

このような特殊な環境を一般常識に当てはめることが間違っている。あるいは全国里親会

の星野崇会長の「(子を)『捨てる』なんて言葉は絶対に使っちゃいけない。人間の愛情で

子どもは育っていくというようなことをいっているが、方向性が違うのでは」という発言に

しても、もちろん「(子を)捨てる」という言葉を使ってはいけないが、仮に使っている

人間を描く上においては、使う必要があるはずで、今後、ドラマがどのような展開を

見せるのか観続けるつもりだが、まさかこれはいわゆる例のアレではないよね


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