原題:『G.I. Joe: Retaliation』
監督:ジョン・チュウ
脚本:レット・リース/ポール・ワーニック
撮影:スティーヴン・F・ウィンドン
出演:ドウェイン・ジョンソン/ブルース・ウィリス/チャニング・テイタム/イ・ビョンホン
2013年/アメリカ
「嵐影」という名前
ストーリーとしては可もなく不可もなくと言ったところで、決して悪くはないと思うが、前作と続けて観なければ面白さが半減してしまうように思う。ところで、ハリウッド映画における日本の描写も相変わらずで、明らかに中国が入り混じっており、『インポッシブル』(J・A・バヨナ監督 2012年)のユアン・マクレガーが演じる主人公のヘンリー・ベネットの取引先の日本人が「ユニオシ」という不思議な名前であることと同じように、イ・ビョンホンが演じるストームシャドーの本名が「トーマス・嵐影」というのも不思議な名前ということで終わらせるつもりでいたのであるが、よくよく思い返してみるならば1967年に放送された特撮のテレビ番組に『仮面の忍者 赤影』というものがあり、1972年に放送された特撮のテレビ番組には『変身忍者 嵐』というものもあり、実感としては理解していないようであるが、忍者に関する勉強は怠らなかったのではないのかと思う次第である。アメリカは認めていないようであるが、ハリウッドは北朝鮮の核保有を認めたという解釈で良いのか? 確かに最近ではマーケットを勘案した上で編集された「中国版」なるものが存在するが、北朝鮮に対してはそこまでする市場があるとは思えない。