ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ
2009年/イギリス
楽曲の使用許可に関する考察
総合
70点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』は青春映画としてはそれなりに良く出来ているが、ジョン・レノンの伝記映画として見るならばやはり物足りないと、私のようなファンなら思うであろう。
チャイコフスキーが好きな伯母のミミ・スミスとエルヴィス・プレスリーが好きな母親のジュリア・レノンという全く対照的な‘2人の母親’に挟まれながら育つジョン・レノンが史実通りに描かれてはいるが、例えば、ミミ・スミスには何故子供がいなかったのか(あるいは敢えて作らなかったのか)、ジュリア・レノンは交通事故で亡くなるのであるが、何故車を運転していた加害者が無罪になったのか今まで分からなかったことが明らかにされると期待していたのであるが、肝心な部分が描かれていなかった。
しかしサム・テイラー=ウッド監督の配慮は理解できる。余計なことを描いてオノ・ヨーコの逆鱗に触れて「ハロー・リトル・ガール」、クオリーメンの曲「イン・スパイト・オブ・オール・ザ・デンジャー」、ジョン・レノンの曲「マザー」の使用許可がおりなければ、ジョン・レノンの伝記映画でジョン・レノンの曲が一曲も流れないという不自然なものになってしまうからである(個人的には「ジュリア(Julia)」も流すべきだったと思う)。
オノ・ヨーコに気を使った結果、‘2人の母親’に翻弄されてはいても、結構楽しい青春を謳歌している主人公は別にジョン・レノンではなくてもいいような無難な仕上がりになってしまっていることは同年に制作されたステイン・コニンクス監督の『シスタースマイル ドミニクの歌』を見ればはっきり分かると思う。
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今回の事業仕分けを見ていて思うことは、結局客観的な基準など存在しないため、
仕分け人のさじ加減でどのようにでもなってしまうということである。仕分け人次第
であり、法律に基づく規則が無い以上、名前を変えられて予算請求されても仕方が
無いし、このような“いたちごっこ”は終わりそうにない。だから仙谷由人官房長官に
よるならば自衛隊は“暴力装置”にもなってしまうし、前田武志参院予算委員長に
よるならば仙谷由人は官房長官ではなく、総理大臣にでもなってしまうのである。
しかし私はそれでも構わないと思う。仙石由人は自分こそ総理大臣で、マキャベリの
名前でもだして本来自衛隊は“暴力装置”として機能していると本当のことを言えば
国民にも分かりやすくなるのに、下手に訂正したりするから訳が分からなくなる。
この政府の締りの無さは、一度チャラにでもしなければ治りそうにないと思う。