息もできない Breathless
2008年/韓国
女性の強さの謎
総合
90点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
手首を切って自殺未遂をした父親のスンチョルへの輸血のために、それまで憎悪の対象でしかなかった父親に血を提供した後、主人公のサンフンは電話で高校生のヨニを漢江へ呼び出す。「父親を大切にしろよ」と言いながら泣き出すサンフンの言葉を、その直前に精神に異常をきたしている父親に包丁で殺されかけていたヨニはどのような思いで聞いたのか想像すらできないが、このそれぞれの父親に対する微妙な感情の齟齬が2人を抱きしめさせることを妨げたのだと思う。
男性は2種類存在するのか、それとも端境期なのか? 暴力に安易に身を委ねて継承してしまうサンフンやヨンジェと、そのような彼らを上手く扱うマンシクやファンギュ。しかし『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(大森立嗣監督 2010年)でも見たようにやはり女性は強く、暴力を受けてもヨニは冷静さは忘れない。サンフンの甥のヒョンインの言うことはサンフンも聞くように、この女性の強さは‘弱さ’の中にこそあるのだろうか?
傑作ではあっても過度の暴力シーンには辟易してしまうのだが、このような本物の‘ヤクザ映画’を見てしまうと、北野武監督の撮るヤクザ映画が、映画評論家のおすぎ氏が指摘するように‘ヤクザごっこ’にしか見えなくなってくる。
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中国漁船衝突のビデオ映像流出事件をめぐり、仙谷由人官房長官が記者会見で
「政治職と執行職のトップで責任の在り方は違う」として馬淵澄夫国土交通相は辞任
する必要はないけれど、鈴木久泰海上保安庁長官は辞任させるらしい。いわゆる
これが“政治主導”というもので、責任だけは官僚に担ってもらうシステムである。
ところでもうひとつの“映像流出事件”である、衆院予算委員会室という公の場で
仙谷由人が自ら広げていた中国漁船衝突事件の映像に関する“厳秘”資料を
“盗撮”されて読売新聞夕刊に掲載された問題は、代わりに責任を担ってくれる官僚
がいない以上、仙谷由人は自発的辞任をせざるを得ないであろうが、結局、仙石の
“厳秘”資料などはたいした“厳秘”ではなく、YouTubeに流出したビデオも最初から
公開していれば事件になどなっていない。つまり政府はそれほど重要ではない物を
あたかも重要物のように扱い必死になって抱えているのであるから、“政治ごっこ”を
しているにすぎないのである。