ローラーガールズ・ダイアリー
2009年/アメリカ
少女の‘野蛮’な成長物語
総合
90点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
アール・キャヴェンダーはアメリカンフットボールなどのスポーツが大好きだったが、不運にも子どもたちは2人とも娘であり、母親の美少女コンテストの英才教育で日々忙しい娘たちと一緒にスポーツを楽しむことさえ出来ず、子供たちが2人とも息子でベースボールをしている2人の息子たちの背番号が書かれている看板を庭に立ててほくそ笑みながら隣の家に住んでいる同世代の男が内心羨ましかった。
しかし17歳の長女、ブリス・キャヴェンダーは何故かローラーゲーム(=ローラー・ダービー)にはまってしまい、ハール・スカウツというチームに加入してあっという間に頭角を現す。
決勝戦でライバルのホリー・ローラーズに負けてしまうのであるが、ブリスの父親のアール・キャヴェンダーはそんな娘の活躍が嬉しくてたまらず、ついには自分の家の庭に娘の背番号22が書かれた看板を立ててしまう。
同じ日に美少女コンテストとローラーゲームの決勝戦が重なってしまい、ローラーゲームの方を選んだブリスに対して怒り心頭だった彼女の母親のブルック・キャヴェンダーはブリスが美人コンテストで読む予定でいた手紙を何気なく読んで、娘が自分が想像している以上に素敵な大人の女性になっていることに驚き、嬉しくなる。
ブリスのニックネームである‘ベイブ・ルースレス(Babe Ruthless =同情しないベイブ)’がメジャーリーガーの‘ベイブ・ルース(Babe Ruth)’の、‘マギー・メイヘム(Maggie Mayhem =故意に破壊行為をするマギー)’がロッド・スチュワートの曲のタイトルである‘マギー・メイ(Maggie May)’の、‘スマッシュリー・シンプソン(Smashley Simpson =ぶん殴るシンプソン)’がアメリカのシンガーソングライターである‘アシュリー・シンプソン(Ashlee Simpson)’の、‘アイアン・メイビン(Iron Maven =鉄器の熟練者)がヘビーメタルバンドの‘アイアンメイデン(Iron Maiden =鉄の処女)’の名前から取られていることを知らなくても物語は楽しめるし、原題の‘Whip It’は字幕で説明されているのでわざわざ無理して邦題に取り入れる必要もなく‘ローラーガールズ・ダイアリー’は比較的チャーミングなタイトルだと思う。作品内に散りばめられている更に細かいギャグ(例えば冒頭に友人がブリスに示された‘10’という数字の意味など)が汲み取れればもっと楽しめただろう。
興業的には成功しなかったようであるが、選曲も素晴らしく、女優のドリュー・バリモワの初の長編映画作品としてはなかなかの佳作である。
宇多田ヒカル“親子関係、金銭感覚を修正したい”(スポーツニッポン) - goo ニュース
宇多田ヒカルの新曲「Goodbye Happiness」のプロモーションビデオを見た。彼女
自身が監督しているそのPVは曲も含めてユーモア溢れるとても良い作品だと思い、
同時に、何故このようなユーモアがUTADA名義のアルバムには現れなかったのか
いまだに不思議でならない。ところで宇多田ヒカルが年内での芸能活動の休止を
宣言したことに関してテレビ朝日の「ワイド!スクランブル」でなかにし礼が「宇多田
が自身の金銭感覚を心配する必要は無く、早く目を覚まして作品を作るべきだ」と
いう旨の発言をしていたが、余計なお世話であるだろう。小室哲哉のような前例が
ある以上、自分の金銭感覚を疑っておくことは悪いことではないし、本人は大丈夫で
あっても、母親の藤圭子がギャンブルにはまっているという噂は絶えない以上、実兄
の膨大な借金を肩代わりしていたなかにし礼にも理解できるはずなのであるが。