新聞を見ると21日に富士山で初冠雪があったと出ている。昨年より約一ヶ月早い冠雪という。
それぞれの場所に応じて刻々秋が深まって行くなと思う。
関西でも確かに日中蒸し暑いと思うこともあるけれど、もうこれからはだんだん服を重ねてきていく季節になっていくんだなというのはそれこそ肌で感じる。
街を歩いているともうことさらソーシャルディスタンスを気にして歩いている人は少ないように思う。
お店のレジの前にはソーシャルディスタンスを示すシールが貼ってある場合が多いからみんな意識するけれど。
先日京都市交響楽団の定期演奏会に行ったとき、客席の方は相変わらずソーシャルディスタンスをキープする座席配置になっていたけれど、ステージの方はもうフルオーケストラになっていた。
最初にスメタナの売られた花嫁序曲が演奏され、冒頭付近の譜割りの細かい音を弦楽器がきれいに演奏していくさまを聴いて、なんかちょっと夢心地というか久しぶりにフルオーケストラの音を聴く感慨に浸れた。
ヤナーチェクのシンフォニエッタを生演奏で初めて聴いた。ステージ後方の席に管楽器を配してファンファーレが奏でられ初めてこの曲を聴く感慨に浸った。
この曲は村上春樹さんの小説にちなんでジョージセルが指揮したバージョンがいっとき有名になって、僕もそれを買ったらなんか僕にとってはその演奏がしっくり来なくて、もいうち度CDショップに行ったら村上春樹さんの小説とは特に関係なくラファエルクーベリックの演奏が1000円前後の廉価で売っていてこれを買ってきて聴いたらしっくりきた記憶がある。
やはりクーベリックさんって僕にとってはすごい指揮者だなと思う。
もちろん京都市交響楽団の演奏も良かった。
20分の休憩を挟んで最後はドボルザークの交響曲、新世界からが演奏された。
演奏の前にクラリネットの奏者の方がステージに出てきて練習という感じでこの曲のクラリネットの主だった旋律を一通りさらってくださった。
ご本人はきっと演奏前のさいごの確認かなんかのつもりでやっておられるのだろうけれど、聞き手の側にとっては、そうかあの旋律はクラリネットのパートなんやという発見があってわりとありがたい。
演奏はなんというかスタンダードな感じの演奏だったように思う。
テンポがそれほど速いわけでなく、それゆえ、もう少し弦の音が重厚であればを思うこともあったけれど、まあいい演奏だった。
指揮はすべて広上淳一さんがされた。
本当に久しぶりにフルオーケストラを聞けて良かった。
これからは、クラシックのコンサートのように観客が声を出さないものに関しては客席のソーシャルディスタンスのキープも緩和されていくと言うことが新聞に出ていた。
それはありがたいことだと思うけれど、やはりまだマスク着用とか今までに比べるとちょっとコンサートに行くのに気分的に神経質になってしまうことは僕の場合否めないように思う。
だんだん気持ち的になれていきたいと思う。
いつまでもソーシャルティスタンスをキープするために座席の振り分け直しということをしていたら、オーケストラの事務員の方も大変だし、人件費がかさんでオーケストラの運営も苦しくなるだろうし、それは規制が緩和されればそれに越したことはないと思うのだけれど。
他方でカナダのケベックではコロナのためにまた、様々な催しの人数制限が復活すると新聞に出ていた。
本当に今度のコロナは世界的流行なので日本だけ規制が緩和したと喜んでいても外国からまたどんな影響が出てくるかわからないので先が見通しにくいなと思う。
だんだん良くなっていくことを祈りながら気をつけて辛抱していきたいと思う。