ケンのブログ

日々の雑感や日記

お手伝いしましょうか

2018年06月09日 | 日記
電車に乗ると私服を着た人で結構混雑している。
土曜日なんだなと思う。
隣の町のスーパーマーケットでお総菜パンを買った。
このスーパーマーケットには飲食コーナーがあって
お店で買った品ならばそこで飲食していいことになっている。
その飲食コーナーでお総菜パンを食べて
出ようとしたらコーナーの狭い出入り口のところで
杖をついた女性と鉢合わせた。
狭い出入り口なので女性が通ってからでないと
僕は外に出ることができない。
別に急ぎの用事があるわけでもないし
女性が中に入るのを僕は待っていた。
脇によって道をあけて
「どうぞお通りください」と僕は言った。
ところが女性はなかなか動かない。
杖をどのようにつくか、買い物かごをどのように持つか
そのバランスをはかりかねているように見える。
「お手伝いしましょうか」と僕は言った。
女性は買い物かごを僕に差し出して
「これ持っていただけますか?」と言った。
「はい、どこに置きましょう」と言って僕は買い物かごを持った。
女性は今度は杖をついて段差がありせまい飲食コーナーの
出入り口を通るのに一生懸命でなかなか答えが帰ってこない。
僕が「ここですか?」といいながら
買い物かごを飲食コーナーの横長のテーブルの上に置いたり
下に置いたりしていると
女性はようやく
「イスの上に置いてください」と言った。
僕が買い物かごをイスの上に置いて
「これでいいですか?」と言うと女性は
「ありがとうございます」と言った。
いいえ、と言って僕が飲食コーナーを出ると
飲食コーナーの脇にあるカウンターだけの喫茶店の
店員さんが「ありがとうございます」と言ってくださった。
そう言っていただけると僕もありがたいと思う。